インターナルコミュニケーションを活性化させ、事業の成長を後押しする役割を担う社内報。今回は戸田建設の社内報制作の裏側に迫ります。
戸田建設『DooR』

戸田建設の社内報『DooR』は、2020年に全面リニューアルを行った。20代から30代を中心とした現場・営業社員をメインターゲットに設定して、彼ら・彼女たちが主役になって、関心を持ってもらえる媒体を目指して制作している。
2021年夏号では創業140周年を機に「私たちが描く次の10年」を特集し、若手・中堅社員が多数登場して1人ずつ10年後の目標を語った。本社建築設計統轄部の男性は「設計者の最高峰を目指したい」と述べ、広島支店土木工事部の女性社員は「仕事の楽しさを後輩に伝えたい」と話す。全ての登場社員の語りはモノローグスタイルで統一されている。「一人称の記事は語り手の熱い思いをそのまま伝えてくれるようです。収まりきらなかった部分はウェブ版の社内報で読めるようにしています」と社内報を制作する同社広報部の福間加純氏は語る。
2022年冬号巻頭には「進化し続けるチームを目指して」と題した大谷清介社長とラグビー元日本代表キャプテンの廣瀬俊朗氏の対談記事が載った。この対談は組織作りを重要テーマとする大谷社長の思いもあり、廣瀬氏を招いた。「若手社員にも人気で、廣瀬氏の著書やサイン入りボールプレゼントには100名を超える応募がありました」と福間氏は明かす。
「ZOOM UP現場」は全国各地の同社の作業現場を紹介するコーナー。2021年秋号では病院の施設リニューアル計画の模様を伝えた。工事が進行中の新病院棟を背景にした写真も載る。そしておのおのの社員たちが「病院運営に支障が出ないよう騒音や振動に注意しながら慎重に進める」「上司や作業員の皆さんに言われたことはすぐ対応する!」など作業に臨む決意を述べている。