SDGsはコーポレートブランドの確立に欠かせない共通言語。広報担当者が社内外に向けて発信するためのヒントを探ります。
創業96周年を迎えた、魚肉練り製品の製造を手掛けるカネテツデリカフーズ。事業と切っても切り離せない海の自然環境を守るため、水産資源保全活動に力を入れている。
旗艦商品のひとつが、本物のカニやホタテのような味・食感・見た目を再現した練り製品の「ほぼシリーズ」だ。2018年に発売した「ほぼうなぎ」は、絶滅が危惧されているウナギの持続可能な資源確保に貢献し、日本の食文化を次世代までつなげたいという思いで開発。毎年、土用の丑の日に合わせて通販限定で発売し、2021年は2日以内に完売するなど大きな反響を得ている。
同社マーケティング部の一柳圭氏は「開発背景にはもちろん真面目な思いを込めていますが、手にとってもらうきっかけは『面白そう、食べてみたい』で、後から『環境にも良いことしたな』と思っていただけるのがベストだと考えています」と語る。
同社の「ほぼシリーズ」商品ページには、「ほぼか、ほぼ以外か」というユニークなキャッチと、本物のカニの半分を「ほぼカニ」でかたどった...
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