日本唯一の広報・IR・リスクの専門メディア

元ディレクターが直撃取材!テレビ番組制作者の本音

『THE TIME,』プロデューサーに聞く、 広報に求められる時代を捉えたストーリー

下矢一良(PR戦略コンサルタント・合同会社ストーリーマネジメント代表)

テレビ東京出身で経済番組のディレクターを務めていた筆者が、実際に人気番組の制作者にインタビューしメディア対応の極意を聞き出します。

『THE TIME,』

TBS系列で2021年10月から放送開始の情報番組。毎週月曜~金曜の5時20分~8時。総合司会を月~木曜で安住紳一郎アナ、金曜に俳優の香川照之が担当する。

(左から)総合司会を務める、安住紳一郎アナウンサーと俳優の香川照之

チーフ・プロデューサー 高橋 務(たかはし・つとむ)氏
1996年TBS入社。『みのもんたの朝ズバッ!』『情報7daysニュースキャスター』『あさチャン!』などの番組制作のほか、報道局社会部、編成局などを経て2021年10月から現職。

朝の時間帯は、新番組の制作者にとって、特に難しいと言われている。

通勤や通学前の慌ただしい時間帯だけに、視聴者はチャンネルを動かさないことが多い。そのため後発の番組が、割り込む余地はかなり小さくなってしまう。

加えて「朝に伝えるべき情報」は、ニュースや天気など、どの局も大きく異なるわけではなく、先行する番組との違いを打ち出すのも容易ではなくなっている。

正攻法で挑む朝の新番組

この最難関とも言える時間帯で2021年10月に始まったのが、TBS『THE TIME,』だ。列強ひしめく、この困難な時間帯で、どのように伍(ご)していこうとしているのか。

「『THE TIME,』は、『正攻法』の番組です。全国からの中継を交え、テンポ良くニュースを出していきます。他局から視聴者に来てもらうのは確かに大変です。ですが、『正攻法』で挑んで、こちらに来てもらえるようになれば、簡単に覆らないものです」。こう語るのは、『THE TIME,』の立ち上げから携わってきた、高橋務チーフ・プロデューサーだ。

朝の時間に情報を伝えるうえで、「テンポの良さ」も欠かせない。テンポ良く伝えるために、『THE TIME,』ではあえて報道・情報番組では定番となっている出演者の構成も見直した。

「朝はゆっくり座っている人がほとんどいない時間帯です。視聴者のスピード感に対応するには、意見を聞くコメンテーターは必要とされていないかなと感じました。必要になるとしたら解説です。スタジオで、あるいはVTRで解説する。なので、必要な解説は入れつつ、コメンテーターを置かないことにしました」。

また、番組が特に重視しているのは家族、中でも...

あと60%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

元ディレクターが直撃取材!テレビ番組制作者の本音 の記事一覧

『THE TIME,』プロデューサーに聞く、 広報に求められる時代を捉えたストーリー(この記事です)
『おはよう日本』が伝える経済の動き、出勤前サクサク伝わる情報に
広く、浅いリリースでは伝わらない!『スーパーJチャンネル』Pに聞く「生活者目線」
『王様のブランチ』Pに聞く!求めるのは刺激ではなく自然な面白さ
『グッド!モーニング』が目指す、会話が生まれるニュース
『news23』チーフPに聞く!大幅リニューアルの裏側

おすすめの連載

特集・連載一覧をみる
広報会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する