商業道徳の涵養と社会に役立つ実学教育を建学の礎とする千葉商科大学。その精神はSDGsとの親和性も高い。脱炭素に向け継続的に取り組み、定期的に進捗状況を知らせることで、理解促進につなげている。
脱炭素社会の実現に向けた取り組みは、長期視点の活動となる。その認知・理解を促すには、当然ながら継続的な発信が欠かせない。一方でメディア側は、新しい情報や今必要な情報を伝えたいと考えている。どのようにして長期視点の取り組みに関心を持ってもらえばいいのか。継続した発信の機会をつくり出し、活動を知ってもらうためのヒントとなるのが、「達成状況」を伝えるリリースだ。「自然エネルギー100%大学」を打ち出す千葉商科大学では、年間の達成状況と、直近の取り組みについて年表でまとめたリリースを配信している。
数字と年表で伝える
同大学で推進するのは、電気とガスを含めた「キャンパスの総エネルギー消費量」に相当する、「再生可能エネルギーの発電」や「省エネ活動」だ。2017年に「自然エネルギー100%大学」にすることを宣言。2019年に「消費電力に関する100%」を達成。現在はさらなる環境目標として「消費エネルギーに関する100%」を掲げる。
2021年度の進捗を発表したリリースでは、自然エネルギー率が...
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