広報担当者が明かす「コロナ禍でメディアリレーションズ、ここが変わった!」
オンライン上で記者とコミュニケーションを取ることが一般化する昨今、そのメリットとデメリットも明らかになってきました。アフターコロナを見据え、メディアとの関係構築において、いま何に着目し、準備しておくべきなのか。そのヒントを探ります
新・メディアリレーションズ
メディアから取材を受けた際、期待したような内容にならないこともあります。広報担当者に、取材対応やPRイベントなどで苦戦したときのエピソードと、その後の対応策について聞きました。
▶社員に取材を受けてもらい、新製品の販売目標数を聞かれ、あまりに低い数を回答してしまい、そのまま掲載された。何度か取材を受けるうち、新製品の場合、必ず聞かれる項目と分かったので、事前に営業部と打ち合わせをして、回答を用意するようになった。
▶広報以外の担当者に直接電話で取材があり、執拗な取材に対して会社の考え方とニュアンスの異なる回答をしてしまった結果、社会に誤った印象を与えかねない発言が翌日の朝刊に掲載されてしまった。記者から対応に困るような取材があった際には必ず広報を通す、もしくは同席する形で対応する。また、回答に困るような質問を受けた際には即答せずに一旦電話を切り、広報に対応を相談するよう徹底した。
▶取材誘致したイベントで、受付の対応が気に入らないと言って新聞記者が大きな声で受付スタッフを叱責し...