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TVQ九州放送『ぐっ!ジョブ』 | |
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放送開始 | 2011年4月 |
放送日 | 毎週土曜 14時30分~15時 |
放送エリア | 福岡県・佐賀県全域、長崎県・大分県・山口県の一部 |
制作体制 | ディレクター8人 |
出演者 | 中島浩二、土居祥平(お笑いコンビ「土居上野」)、小野口奈々(フリーアナウンサー)ほか |
反響の高かった放送回
“通過点”から“行きたくなるスポット”へ!!徹底解剖!!進化する「福岡空港」(2022年1月8日)
2019年4月の民営化で変貌を遂げた新しい福岡国際空港を大解剖。これまで同空港にはなかった業態の店舗を誘致するなど、新たな戦略に乗り出す、その様子を紹介した。
「料理は船上で始まっている!!」門外不出の技!!一流料理人を“とりこ”にする漁師集団(2022年1月29日)
北九州市・藍島の漁師集団「藍匠衆(あいのたくみしゅう)」に注目。10年以上の試行錯誤のすえ編み出した、釣り上げてすぐに施す独自の下処理方法によって、大衆魚を極上の食材に変える奥義を取り上げた。
“日本一のサウナ”と“光のアート”で千客万来!!武雄温泉「御船山楽園ホテル」を再建した3代目の感性(2021年11月13日)
全国からサウナーを呼び寄せる佐賀県武雄温泉「御船山楽園ホテル」を紹介。廃業寸前の家業を継ぎ、唯一無二のホテルへと再建した3代目社長に迫った。
『ぐっ!ジョブ』(TVQ九州放送)は「九州から、ニッポン経済を応援」をコンセプトに、独自の技術・サービスや斬新なアイデアで商機を模索する企業や人物を紹介する経済番組だ。30~60代男女の幅広い層をターゲットにしている。
プロデューサーの和田高氏は「『なぜ、今その企業・業種が先進的なことに取り組んでいるのか』を取材して発信していくことで九州経済の底流をとらえ、視聴者の皆さんが元気になったり、新しいビジネスにチャレンジする際に参考にしてもらえるような番組にしたいと考えています」と語る。
切り口も取材企業も複数展開
番組は、MCの中島浩二らが登場するスタジオを起点に、レポーターの土居祥平による取材VTRを展開する構成。時折、中島自身が現場取材にあたることも。
番組に登場する企業は、九州に本社や工場がある企業のみならず、福岡に関連した新事業を立ち上げようとしているスタートアップや、九州で勢力を伸ばしている全国チェーンなどを取り上げることも多い。
取り上げる企業や切り口は、季節やトレンドをフックに、和田氏ともう1人の現場プロデューサーとブレストする中で骨子を決めていく。決して、注目度が高まっている企業1社の取り組みだけを紹介するのではなく、あらゆる切り口や関連企業への追加取材によって深く掘り下げていくことで内容を膨らませる。
その一例が、AIが魚をとるのに最適な場所を予測して割り出すことで、漁の成功率を大幅にアップさせるアプリ「トリトンの矛」を取り上げた放送回だ(2021年12月4日)。
単にAIの最新技術を取り上げるだけでなく、アプリ開発に協力した巻き網漁船団の漁労長の長年の経験が詰まった操業日誌を...