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成功事例に学ぶ「メディアPR」のポイント

リリースとは異なるニュースレターの活用法 「ヤマトグループサステナブルレター」

ヤマトホールディングス

報道発表用の「ニュースリリース」とは異なり、新奇性のないネタも企業の情報として編集し直し、継続的に発信できる「ニュースレター」。この手法を使いサステナブル経営の認知を高めているのが、ヤマトグループだ。

ヤマトグループサステナブルレターの構成は、グループが掲げるサステナブル経営の目標、具体的な取り組み、担当者インタビュー。ニュースリリースだけでは語りきれないビジョンや想いまで発信できる自由度の高さは、ニュースレターならではのメリットだ。

ニュースレターのメリット

❶一度発表した内容でも、これまでとは異なる切り口で編集、情報発信できる

❷リリースでは載せきれない担当者の想いなどを紹介、記者の深い理解につながりやすい

2019年に100周年を迎えたヤマトグループ。次なる100年に向けた経営構造改革プラン「YAMATO NEXT100」には「サステナブル経営の強化」を掲げ、2021年には「ヤマトグループ サステナブル中期計画【環境・社会】」を発表し、マテリアリティ(重要課題)ごとの具体的な取り組みと2023年までの到達目標を策定している。

「継続的に実施してきたサステナブルな取り組みは特に、社内では当たり前になっていますが、改めて社外に発信し知ってもらう機会をつくるにはどうしたらいいかを考えて、選んだ手法がニュースレターでした」。こう話すのは、2021年8月から「ヤマトグループサステナブルレター」を配信しているヤマト運輸コーポレートコミュニケーション部 杉本香緒里氏だ。

ニュースレターを採用した理由

“新しい案件ではないが、継続しているサステナブルな取り組み”についての認知、理解を促すには、旬な情報が問われるニュースリリースの発信や記者誘致を狙うのは難しい。そこで採用されたのが、自由度が高く継続的に発信できるニュースレターだった。

環境と社会をテーマに、年4回、約3カ月ごとにメディア向けに配信。

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