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成功事例に学ぶ「メディアPR」のポイント

書店員の素を前面に出すことで記者のファン化につなげたチャンネル

有隣堂

有隣堂のYouTubeチャンネル『有隣堂しか知らない世界』が人気だ。聞けば同チャンネル、ユーザーはもちろん、記者らにも熱烈なファンがいる模様。取材者の熱量がバズを生み出した本事例の裏側を聞いた。

2020年7月公開の『【飾りじゃないのよ】物理の力で文字を書く!ガラスペンの世界 ~有隣堂しか知らない世界002~』。これは、チャンネル動画の中でも最大の約76万回視聴されている(2022年3月時点)。

POINT

❶ファンになった記者による紹介記事で、チャンネル登録者数が伸びる

❷記者のファン化がオウンドメディアから報道につなげるポイント

『有隣堂しか知らない世界』は、神奈川、東京、千葉に約40店舗の書店を展開する有隣堂が配信するYouTubeチャンネルだ。最近では、大手メディアにその独特の世界観が取り上げられ、熱烈なファンを生み出している。

強みは、スタッフの「商品愛」

チャンネルのコンセプトは「有隣堂しか知らない、本や文具を中心とした様々な世界を、MCのミミズク『R.B.ブッコロー』と有隣堂のスタッフが愛を込めてお伝えする」というもの。同社広報・秘書室の渡邉郁氏は、同チャンネルの開設背景をこう語る。「2019年の12月に現社長(当時は副社長)の松信健太郎の“これからは動画の時代が来るからYouTubeをやろう”という鶴の一声で決まりました。当初は本の解説動画をアップしていたのですが、視聴回数が伸びず、2020年6月に今のスタイルにリニューアルしました」。

リニューアルということで、外部からプロのクリエイターに参画してもらって打ち合わせを重ねた。その際、特に重視したのが「自分たちの強みとは何か」を意識することだった。

「一言でいえば、それは“商品愛”です。有隣堂のスタッフは、モノに対し非常に知識や愛が深い。そういうテーマで話せることがひとつの強みだろう、と確認しながら今の形になりました」。

記事がきっかけで目標達成!

リニューアル直後の目標は、「登録者数1万人」。地道に視聴者に楽しんでもらえる動画コンテンツをアップしようと、日々努力していたのも束の間、その目標達成は予想外のスピードで達成する。

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