SDGsはコーポレートブランドの確立に欠かせない共通言語。広報担当者が社内外に向けて発信するためのヒントを探ります。
損害保険ジャパンは、2020年10月に企業内大学「損保ジャパン大学」を設立した。全社員が場所や時間、現在の業務にとらわれず、必要な学びを得られるプラットフォームとしてオンラインを中心に提供。社員約2万4000人のうち2万人以上が利用している。
同大のコンテンツの柱のひとつがゼミナールだ。デジタル学部、D&I学部などの7つの学部ごとに、選考を経た少人数制でテーマに基づいた研究や討論を行っている。地域共創学部には同社のサステナビリティ推進部が事務局を務める「SDGsを切り口とした社会価値創造の検討」というゼミがある。
サステナビリティ推進部課長代理の冨樫朋美氏は「本ゼミでは、まず社会課題に目を向け、それらをどう解決していけばよいのかを考えていきます。事前課題やグループでの討議、プレゼンを通じて、自分の業務とどう結びつくのか、また当社のリソースを使うことでどのように解決できるかを検討し、具体的なアクションにまで移すことを目指しています」と語る。
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