日本唯一の広報・IR・リスクの専門メディア

           

地域メディアの現場から

創刊133年、県内シェア1位の地方紙 青森県の「宝」を伝え続ける

東奥日報社『東奥日報』

ローカルで人気のテレビ番組や地元情報をきめ細かく伝える新聞・雑誌の編集方針や人気の秘密、つくり手の考え方を紹介します。

    東奥日報社『東奥日報』
    創刊 1888年12月
    配布エリア 青森県
    発行部数 約19万6000部(2021年11月現在)
    県内シェア率 54.3%(2021年11月現在)
    編集体制 約80人(取材記者)

    反響の大きかった特集

    新型コロナウイルス関連報道
    「Web東奥」やスマートフォン用アプリで連日県内の新規陽性者数を速報。紙面では連載「コロナ下に問う」などでコロナ禍に立ち向かう県民の取り組みを紹介している。

    北海道・北東北の縄文遺跡群の世界文化遺産登録(2021年7月28日号)
    かねてから力を入れてきた「縄文遺跡群」報道。東奥日報社と青森県、青森市の実行委が2001年から展開した日中共同発掘による内モンゴル自治区の遺跡との比較研究が、遺産認定に向けて大きな力になった。

    青森山田高校「3冠」(2022年1月11日号)
    青森山田高校(青森市)が第100回全国高校サッカー選手権で3大会ぶり3度目の優勝。全国高校総体(インターハイ)、高円宮杯U-18プレミアリーグ東地区優勝を成し遂げ「3冠」を達成。決勝当日は号外を出し偉業を祝した。

『東奥日報』は、発行部数約19万6000部、県内シェア1位の約55%を誇る青森県を代表する地方紙だ。

1888年12月の創刊以来130年以上にわたり、県民に寄り添い地域の話題を報じてきた。

青森県全域を網羅する地方紙

県庁所在地の青森市に本社を置く東奥日報社。同社のほか、県の東側に位置する八戸市や西側に位置する弘前市それぞれを拠点とする新聞社もある。

編集局長の菊地幹氏は「県庁所在地以外にも2つの大きな市があるという地理的な背景もある中で、青森県全域をカバーしているのは東奥日報だけです。青森県内の隅々まで情報ネットワークを張り巡らせて様々な情報をキャッチし発信しています」と語る。

同社の取材記者は約80人で、県内外に合計16の支社局と通信部を置く。前述の弘前市と八戸市には、本社以外の支社としては大規模な各7人ずつの体制を敷いている。本社の取材部門は、政治、経済、事件事故、医療、運動などを担当する報道部と文化・芸術を専門とした生活文化部の2つに分かれる。

現在注力しているテーマは、新型コロナウイルス関連報道だ。東奥日報のホームページ「Web東奥」やスマートフォン用アプリで連日行っている県内の新規陽性者数の速報は、県民からの注目度も高い。紙面ではコロナ禍に立ち向かう県民の取り組みも紹介している。

「命に関わる情報であるからこそ、きちんと報じていくことが地方メディアの存在意義。青森県の現状のほか、大変な状況でも気持ちを強く持てるようなヒントなど、紙面・ウェブを通じて県民の皆さんにお伝えするように日々力を注いでいます」(菊地氏)。

問い合わせには素早い反応を

記者クラブや本社に投げ込まれる自治体や企業からの取材依頼のリリース(投げ込み)は、各所属が逐一チェックしている。「リリースを読んでいると『この部分、さらっと書いているけど実は面白いな』と...

あと60%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

お得なセットプランへの申込みはこちら

地域メディアの現場から の記事一覧

創刊133年、県内シェア1位の地方紙 青森県の「宝」を伝え続ける(この記事です)
岡山・香川の地元企業を応援!魅力発信には広報の提案力が鍵
高視聴率獲得の熊本の朝の情報番組コーナーに合ったリリース提案を
地元住民でさえも知らない山形の「おもしゃい!」魅力届ける
リーダーの素顔を浮きぼりに 魅力を引き出すためのこだわり満載
『浮かばれたい』商品を募集する企画が目玉の「全県民バラエティ」
広報会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する