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スポンサーシップ未来予想図

NTT西日本、Virtual Ride Raceを活用したCSVの実現

山口志郎(流通科学大学)

社会における、より良い自社の在り方を考えるにあたり、スポーツ・スポンサーシップを、今どのように活用できるのか。今回はバーチャルサイクリングに迫ります。

メイン会場とeSPARKLe KOBEをオンラインでつないだ様子

新型コロナによって観光を取り巻く状況が大きく変化する中、観光業界においてICTの活用が進んでいます。通信業界最大手のNTT西日本*1は、ICTを活用した地域活性化に取り組んでおり、有馬温泉の観光振興を目指す「有馬-六甲Virtual Ride Race*2」においてパートナー企業として参画しています。

*1 今回の記事作成に際し、NTT西日本兵庫支店ビジネス営業部西村康様にご協力頂きました。

*2 有馬-六甲Virtual Ride Raceは、有馬温泉・御所坊グループ金井庸泰専務(兵庫県eスポーツ連合副会長)と神戸商工会議所、著者の三者で企画が練られました。

NTT西日本は、地域で開催されるイベントに自社の通信技術を活用することにより、共通価値の創造(Creating Shared Value:CSV)を目指しています。CSVは、企業が社会課題の解決を通じて社会的価値と経済的価値を創造しながら、競争力向上に努めることが重要とされています。

ICTを活用した観光振興

有馬-六甲Virtual Ride Raceは、有馬温泉から六甲山頂にかけてのコース15kmをAR化し、有馬温泉のメイン会場*3と(参加者の)自宅を遠隔でつなぎながら、オンライン上でバーチャルライドレースを実施するのが特徴です。コロナ禍で観光客が減少する中、観光振興を図る狙いがあります。

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