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元ディレクターが直撃取材!テレビ番組制作者の本音

『王様のブランチ』Pに聞く!求めるのは刺激ではなく自然な面白さ

下矢一良(PR戦略コンサルタント・合同会社ストーリーマネジメント代表)

テレビ東京出身で経済番組のディレクターを務めていた筆者が、実際に人気番組の制作者にインタビューしメディア対応の極意を聞き出します。

『王様のブランチ』

TBS系列局で毎週土曜日9:30から14:00に放送されている情報ワイド・バラエティ番組。最新の本、テレビ、映画の紹介コーナーのほか、グルメやショッピングなどのリポートをメインに情報を届ける。(※一部地域をのぞく)

番組司会を務める、佐藤栞里

プロデューサー 寺田裕樹氏
一橋大学経済学部卒。アメフト部主将。2008年TBS入社。『飛び出せ!科学くん』『A-Studio』『アッコにおまかせ!』などの番組制作を10年担当後、2018年に編成局へ異動。そして2020年7月から現職。

1996年の開始以来、「土曜の昼の代名詞」として、人気を集めている『王様のブランチ』。グルメ、エンターテインメント、映画など、旬のトレンド情報を伝え続けている。

「出汁(だし)みたいな番組であることを心掛けています。土曜日の昼間に溶け込む番組。みんなが会話しながら、家事しながら、『これ、いいな』と思ったら見る。そんな生活の一部として、馴染む番組でありたいですね」。こう語るのは、寺田裕樹プロデューサー(P)だ。「生活の一部として馴染む、柔らかい空気」を醸し出すため、よく見かけるテレビのつくり方とは一線を画すという。

自然な面白さを追求

「私たちは『煽る』ような演出はなるべくしないように心掛けています。むしろ、自然な面白さの方が良いのではないかと。刺激を求める番組になると、番組が長く続かないですし、土曜の昼に溶け込むものにはならないからです」。

「刺激を求めず、土曜の昼に馴染む」という番組の考え方は、グルメなどの情報を伝えるリポーターのあり方にも表れている。『王様のブランチ』ではグルメなどの情報は芸人よりも、リポーターが伝えることが多い。

「芸人さんがリポートする方が、面白いことを言ってくれるし、確かに編集はしやすくなります。ですが、芸人さんのつくりだす『面白さ』とは異なる、情報そのものの『面白さ』というものもあります。リポーターが伝えるほうが、その情報自体が引き立ちます。週末に知りたい情報を届ける番組が『王様のブランチ』です。なので、一般的なバラエティのつくり方とは少し違うかもしれません」。

“ながら”でも惹きつけられるネタ

土曜の昼の気分に寄り添った番組づくり。そのためにプレビュー(試写)でも...

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