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ニュースバリューの高い広報

臨機応変な対応が求められた 牛乳消費拡大キャンペーンの広報対応

明治

問題となっていた年末年始の牛乳・乳製品消費量の減少。その結果、生乳の廃棄を防ぐため明治が仕掛けたのが「モ~っと飲モ~っとプロジェクト」。社会の関心の急激な高まりにより、広報施策にも臨機応変さが求められた事例だ。

キャンペーン施策のひとつである吉田沙保里を起用した動画。YouTube他、Twitter上でもタイムラインで流れるようにした。内容は、親しみやすさも込めつつ、牛乳の栄養的な価値や活用方法をしっかりと紹介。動画の最後には吉田が歌とダンスを披露。子どもにも伝わりやすくすることを狙った。

<キーワード>
#食品ロスの解決 #動画の制作・活用 #メディアリレーションズ

明治は、2021年12月20日から春休みの時期である2022年3月まで、牛乳消費拡大に貢献する「モ~っと飲モ~っとプロジェクト」を展開中だ。これは、コロナ禍で業務用の乳製品の需要が落ち込み、さらには年末年始、学校給食が休止することで、牛乳の消費量が減る異例の事態への対応策だった。

施策の内容は主に3つ。ひとつは、元レスリング選手の吉田沙保里が全国の牛を代表した「ウシ田沙保里」に扮して、牛乳の魅力や消費拡大の必要性を伝える動画。YouTube他、一部店舗のサイネージでも公開した。2つ目は、「明治おいしい牛乳」の公式Twitterアカウントや公式サイトで、料理研究家考案のミルクおでんやミルク鍋など冬におすすめの牛乳活用レシピを紹介。

3つ目は、「明治おいしい牛乳」パッケージ側面広告で、「オリゴスマートミルクチョコレート」でつくる「ホットミルクチョコレート」のレシピを牛乳消費拡大につなげるために掲載した。

明治おいしい牛乳公式Twitterアカウントから、料理研究家考案の牛乳活用レシピを不定期で投稿。既存のレシピのみならず、ミルクおでん、スープカレー、ミルク鍋など、本企画のために新たに提案されたレシピも。

予定日よりも先に発表

広報部の亀井朋久氏によると、本プロジェクトの報道用資料においては、供給過多により生乳が廃棄される危機にあることを分かりやすく説明するため、施策内容に入る前に、業界団体「Jミルク」が開示しているデータや...

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