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社内報のつくり方

顧客対応ノウハウを共有、フェニックス・シーガイア・リゾートの社内報

フェニックス・シーガイア・リゾート

インターナルコミュニケーションを活性化させ、事業の成長を後押しする役割を担う社内報。今回はフェニックス・シーガイア・リゾートの社内報制作の裏側に迫ります。

フェニックス・シーガイア・リゾート『コトつなぎ』


フェニックス・シーガイア・リゾートでは、2020年4月の新社長就任に伴い社内コミュニケーション向上を目的にコミュニケーションデザイン部を発足。その重要業務のひとつが社内報『コトつなぎ』の制作だ。

「パソコンを使わない現場も多いため、職場環境に左右されない紙版を発刊し、即時性が求められる情報はデジタル版で発信しています」と同社コミュニケーションデザイン部の上田泰郎氏は語る。

2021年9月号では、東京2020オリパラとの関わりを扱った。代表チームの事前合宿受入では、新型コロナ感染対策や地元高校生との間接的な交流への工夫を凝らすスタッフの様子を綴る。ゴルフ会場に派遣されたコース管理スタッフや、公式審判員としてパラ水泳に参加したフィットネススタッフには、会場の様子とともに自身が写る写真を多数撮ってきてほしいとお願いした。

「ビッグイベントへの関わりはスタッフの誇りに繋がる事。社内報で広く伝える事ができました」と上田氏。「おもてなしのうらばなし」は顧客からのグッドコメントがどんな対応で生まれたかを伝えるコーナー。21年2月号では、新婦から披露宴直前に「実はチーズケーキが食べたい⋯⋯」と打ち明けられたブライダル担当者が登場。パティシエに相談して3段ケーキの一番上をチーズケーキにした結果「翌日、私の似顔絵入りのお手紙をくださいました」と笑顔で語る。

一方、21年9月号では「Badコメント改善編」として「プラン利用時に誕生日と伝えていたのにサプライズがなく残念でした」との顧客の声を紹介。宿泊マネージャーが、その後幾つかの特典と交換できるチケット渡しを行うよう改善したと語る。「お客さまからの感謝の言葉のみでなく苦情への対応姿勢も示したいとの意見が出てそれを反映した結果です」と同部の河野有希子氏は語る。

「シーガイアは誰かの仕事でできている」は施設を陰で支えるスタッフを紹介するコーナー。ロビーの室温調節担当者やラウンジの大水槽を清掃する協力会社スタッフなど様々な仕事が...

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