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地域メディアの現場から

高視聴率獲得の熊本の朝の情報番組コーナーに合ったリリース提案を

テレビ熊本(TKU)『英太郎のかたらんね』

ローカルで人気のテレビ番組や地元情報をきめ細かく伝える新聞・雑誌の編集方針や人気の秘密、つくり手の考え方を紹介します。

    テレビ熊本(TKU)『英太郎のかたらんね』
    放送開始 2013年4月
    放送日 月曜~金曜 9時50分~10時50分
    放送エリア 熊本県
    制作体制 約10人
    出演者 英太郎、本田千穂(テレビ熊本アナウンサー)

    人気のコーナー

    「本田さんちの晩ごはん」(火曜日)
    料理がさほど得意ではないMCの本田千穂アナウンサーが、料理の先生に今日の晩ごはんにお勧めの料理を学ぶ人気コーナー。

    「あっちこっち8(はっち)」(毎日)
    毎日抽選で視聴者1人に電話をかけ、ゲームに成功すると食事券など景品がもらえるプレゼントコーナー。多いときは1万通を超える応募がある。企業からの商品提供も募集している。

    「家族がいちばん」(金曜日)
    熊本県内のある家族に密着し人生模様や家族の絆について聞く、番組誕生から続く名物企画。飲食店を営む家族を紹介すると「放送日の昼には行列ができるなど反響が大きいですね」(松田氏)

テレビ熊本(TKU)の『英太郎のかたらんね』は、「熊本の朝の愛言葉」をキャッチフレーズに、グルメや故郷の魅力など旬な話題を届ける朝の情報番組だ。50歳以上の男女や主婦層をメインターゲットとしている。

番組名の「かたらんね」は「仲間に加わりませんか」という意味の熊本弁と、「語る」を掛け合わせた言葉。番組プロデューサーの松田竜介氏は「視聴者の方々が一緒になって笑って楽しめるような番組づくりを目指しています」と語る。

5月に番組史上最高視聴率

熊本県出身でもある松田氏は「熊本はグルメの街で食材も豊か。10年近く番組を続けていますが、それでも取り上げるネタは尽きません」と魅力を語る。「新しいもの好き」という県民性を表す「わさもん」という方言もあるように、ファッションやアパレルの流行にも敏感な街だ。

同番組は、2013年の番組スタートから8年連続同時間帯視聴率トップを獲得している。人気の秘訣は、熊本の情報にこだわって伝えている点と、MCの英太郎の軽妙なフリートークがポイントと松田氏は語る。

2021年5月5日には、番組史上最高の世帯視聴率となる15.8%を記録した。当日はゴールデンウィーク特別企画として、英太郎を中心にした番組リポーター陣による「天草へツーリングの旅」を放送。また、「こどもの日」にちなみ、スタジオの進行は番組のマスコットキャラクター「マナブくん」が担当した。

松田氏は「祝日や番組の節目となる放送回では、若い層など普段とは異なる方々にも見てもらえることを意識して、コーナーの枠を超えた特別企画をするようにしています。正直なところ、これほど高い視聴率を獲得できたことは私たちも驚きでしたが、いつもとは違った放送で視聴者の皆さんの興味をひく構成にできた点も、大きな反響を得た要因のひとつかもしれません」と振り返る。

商品紹介につながるコーナーも

週1回の制作会議では、ディレクターやアシスタントディレクターなど約10人の制作スタッフがネタを持ち寄るという。

「自分の...

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