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IRの学校

IRってなにをする仕事?役割は?

大森慎一(バンカーズ)

イラスト/もとき理川


大森:皆さん、こんばんは。

株谷上場財部:こんばんは!

大森:さて、この小規模勉強会、「IRの学校」という風に呼んでいます。少人数で日ごろの業務で生じた疑問や問題点、セミナーや懇親会で話題となったテーマについて、掘り下げたり⋯⋯ちょっと違う角度から見つめ直したりしていこうという趣旨で、ワークショップ方式で展開しています。私、大森はいわゆるセルサイドの証券アナリストとして、社会人生活をスタートさせ、証券会社の引受審査という立場でIPOに関わりました。

その後、コンサルとして、もしくは内部の担当者として上場会社のIPO準備、上場後のIRその他を担当してきました。立場が違えば、同じことでも判断や受け取り方が違ってきます。伝え方に工夫も必要です。これらを分かりやすく整理して、伝えていきたいと思っています。先生ではなくファシリテーター、ワークショップの一員として、相互に学べる環境を用意するつもりなので、よろしくお願いします。では、この勉強会の幹事をやってくれる杏奈さんから自己紹介をお願いします。

上場:IT企業でIRを担当している上場杏奈です。元々は企業広報、PRを担当していたのですが、会社が上場した3年前から、広報部IR担当として働いています。利子さんは私の部署の後輩で、入社1年目です。

財部:はい、よろしくお願いします。

上場:今日は、利子さんにそろそろ基礎のインプットをさせようと思い、勉強会のテーマを「はじめてのIR」として、連れてきました。

株谷:株谷 証です。私は、社会人経験はそれなりに長いですが、基本的に社長室長として、経営企画的な仕事をしていました。上場準備も担当させていただき、今般、会社がようやく上場することになりまして、IRの責任者を命じられたのです。今回、基本的なIRの情報を勉強する、という話だったので、参加させていただきました。

大森:皆さん、自己紹介ありがとう。では、勉強会を始めるにあたって、約束ごとがあります。ひとつは疑問が生じたら、すぐに聞くことです。分からないことを恥ずかしく思う必要は全くありません。2つ目に、私が質問をするので、思うところを答えてください。これも間違っているかも、などとためらう必要はありません。

最後に、テーマが決まっている場合、下調べをすることです。業務が優先ですが、少しの時間で構わないので。予備知識があるのとないのでは、全くインプットできる量が違いますから。インターネットなどに、一般的に広まっている情報を見てくるのでも構いません。

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