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いっしょに未来を会議する 私のSDGsアクション

ryuchell(りゅうちぇる)のSDGsアクション

ryuchell

2030年に向け活発化するSDGsの取り組み。実践には“未来”の姿を描くことが不可欠。本コーナーでは多様なフィールドで活躍する人たちと共に、理想の未来を考えていきます。

ryuchell(りゅうちぇる)
タレント・モデル。1995年9月29日生まれ、沖縄県出身。ヘアバンドと個性的なファッション、強烈なキャラクターで注目を集め、バラエティ番組などに多数出演。2016年12月、モデル・タレントのぺこと入籍。2018年1児の父に。2021年9月30日付でぺことともにプロダクションを退社。独立を発表。

NHK『家庭総合』のMC就任をきっかけに“SDGs”を勉強しはじめたというryuchellさん。自身が幼少期から抱いていたジェンダーへの考えや、父親として子どもたちに残す未来を見据え、積極的に活動を行っている。SNSでの発信を通じて感じたryuchell流の“伝え方”とは。

メディアが変えた次世代の“当たり前”

──ryuchellさんがSDGsを知ったきっかけはなんでしたか。

NHKの『高校講座 家庭総合』のMCをさせていただくことになり、はじめて今の高校生が授業でSDGsを勉強していることを知りました。SDGsの項目には僕自身そもそもすごく興味はあったんです。僕の高校時代にはSDGsをはじめ、生き方の多様性について学校で習うことはありませんでした。本当にここ数年で変化したんだな、という衝撃がありましたね。専門家や家庭総合の先生などとコミュニケーションを取りながら、より理解も興味も深まっていきました。

今の家庭総合の授業って、料理や裁縫の時間は5分の2ぐらいなんです。多様性や今からどう生きていくか、どういう時代になっていくかっていうことを考える時間。これからの時代、そういう知識や経験を学生のころから触れてきた人が活躍して、新しい考えが広がっていくのはすごくいい流れだなと思っています。社会が変わっているのに授業では全く取り入れないことも多いと思うんですけれども、家庭総合は本当に進んでいて、MCをしながら楽しかったですね。

──次世代へのアプローチ、特に教育の強化は非常に重要ですよね。実際ご自身の高校生の頃と比べて考え方は変わってきているように感じますか?

ジェンダーについてのSDGs目標もありますが、今の若い子の方が違和感を覚えないですよね。やっぱりメディアの影響が大きいと感じます。多様な生き方をしてる人っていうのは、僕もでしたが割と色物扱いされてしまったり、バラエティ番組ではオチや面白い芸人の方っていう枠だったと思うんです。だけど、最近は全くウケを狙わなくてもインフルエンサーとして、若い子の中でも当たり前に浸透してる。

僕は世代によって区別するのは好きではないですが、単純に思考が固まっていないので様々な意見が入ってきやすいんだろうなとは思います。「別にこの人が幸せなら」「この人にとってこれが愛だったらいいんじゃない」と、いい意味で人に関心がない。人にそこまで強要しない、という考え方に変化しているのは感じました。

──メディアでの扱い方が、子どもたちの“当たり前”も左右しますよね。知識や考えを人に強要しない、というのは今の社会の流れのような気がします。ご自身はSDGsに対してのお考えをいつごろからお持ちだったのでしょうか。

服が好き。中でも古着が好きでした。服を廃棄するにもすごくエネルギーがかかるじゃないですか。だからこそ、古着や自分でアレンジをして着続けるということにはすごく意識を高く持っていましたね。

テレビに出させてもらうようになった最初のころは本当にTheお馬鹿タレントみたいな立ち位置だったので、SDGsに関するお仕事や自分の意見を言う仕事も全くなかったんです。でも2、3年ぐらい経って自分の意見を発信するお仕事が...

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