日本唯一の広報・IR・リスクの専門メディア

           

企業価値を高める 文章作成

時勢を捉えた配信を ポストコロナの戦略広報3つのテーマ

井上岳久(井上戦略PRコンサルティング事務所・代表)

なかなかコロナ収束の出口が見えませんが、少し未来を見据えた広報戦略を今の段階から考えておくことも重要でしょう。刻々と価値観が変化する時勢を捉えた、有効な情報発信の切り口を見ていきます。

1 コロナ禍を機に生じた新テーマ

直に会わないオンライン市場はコロナ収束後も一定の市場を形成するでしょう。例えば「オンライン講座」ですが、私が主催するカレー大學もウェブ受講が10倍に増え、現在も勢いは増しています。コロナ後も主流になるでしょう。オンラインの影響により家で運動をする人が増え、その際に食べるレトルトカレーなど「高タンパク質食」も人気となり、新カテゴリーとして定着しつつあります。一方で、オンライン飲み会は一瞬、盛り上がりましたが、鳴りを潜めました。新テーマは、コロナ後も続くのか否かの見極めが重要です。

働き方も都会と地方を行き来する2拠点勤務や、2つの職場に所属するパラレルワークなど新しい形態が次々に生まれ、企業PRの材料になります。真似をする企業がすぐに出てくるので、実践し始めたら早めにリリースしましょう。

2 元々あって、コロナが落ち着いたら本格化するテーマ

SDGsはコロナ禍の間も少しずつ浸透して、収束後には一気に話題の中心になりそうです。「食品ロス」は誰もが自分事として考えられるためニュースになりやすい素材。賞味期限の近い食品ばかり...

あと60%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

お得なセットプランへの申込みはこちら

企業価値を高める 文章作成 の記事一覧

時勢を捉えた配信を ポストコロナの戦略広報3つのテーマ(この記事です)
「なにこれ」特徴を凝縮!記者の目を引く見出しのつけ方
文字だけではなく「漫画」で自社のリアルを発信
100号超えた帝人のニュースレター D&Iなど今注力の施策を俯瞰的に見せる
サステナブル経営の実践と未来を伝える、カンロのコーポレートレポート
顧客理解と専門性高い記事がコロナ禍でも会社を救うコンテンツに
note、オウンドメディア……「企業の情報」を魅力的に発信する方法
ジェンダーに関する自社の発信を誤解なく消費者に届けるための心構え
防ぐのが困難な「誤情報・デマ」拡散を抑止する広報コメントとは
企業ブランドを守る最後の要は広報力 リリース執筆に必要な7つのポイント
「郷に入っては郷に従え」 記者が好む文章は記者が書く「文章」
広報会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する