社会課題への貢献は企業存続の観点からも重視されている。長期のサステナブル目標に対する姿勢や進捗について、いかに語っていけばいいのだろうか。その実践、今後の見通しを綴る、企業発行の報告書を見ていく。
「糖から未来をつくる。」をコーポレートビジョンに置くカンロは、キャンディを主事業とする上場企業。2019年からは、会社案内とCSRレポートをまとめた「コーポレートレポート」を発行し、財務・非財務の情報を載せる。その読者ターゲットは、従業員、取引先、株主といったステークホルダー。同社の歩み、目指すもの、これからの道筋を示すレポートだ。広報部(4名)が中心となり各部門の協力を得ながら作成する。
「コーポレートレポート2020」では「サステナブル経営の浸透・強化」という特集を設けた。経営資源である「糖を科学する技術」を...
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