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SDGs実践ノート

社会情勢を鑑みて社内組織を柔軟に構築

日本特殊陶業

SDGsはコーポレートブランドの確立に欠かせない共通言語。広報担当者が社内外に向けて発信するためのヒントを探ります。

従業員へのSDGsに関する研修風景(いずれも2021年、本社で撮影)。同社では、研修以外にも、自身のサステナビリティに対する考えなどを自由に話し合える場を設けるなど、様々な学びの機会を提供している。

1936年創業の総合セラミックスメーカーの日本特殊陶業は長年、CSR・サステナビリティ活動に力を入れてきた。それは組織体制から見て取れる。

同社は20年以上前から各部門でCSRを果たしてきたが、2000年代にCSRへの関心の高まりを受け、CSR推進の全社統括としてCSR推進室を設置し、特にコンプライアンスを中心にその活動をスタートした。

その後、東日本大震災の発生を機にリスクマネジメントが注目されリスク管理部が立ち上がると、CSR推進は「リスク案件のひとつ」として同部内に移る。その後、サステナビリティ活動の社外への発信力が求められるようになると、広報部の傘下へと移された。そして、SDGsや脱炭素の機運の高まりを背景に、同社としてもさらに本腰を入れるべく、2020年4月からはサステナビリティ推進のための専門部署を設立した。

このように、同社のCSR・サステナビリティ部門は社会の潮流をリアルタイムで取り込みながら組織構築していることがうかがえる。サステナビリティ推進室の...

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