ローカルで人気のテレビ番組や地元情報をきめ細かく伝える新聞・雑誌の編集方針や人気の秘密、つくり手の考え方を紹介します。
新潟放送(BSN)『新潟全県民バラエティ 水曜見ナイト』 | |
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放送開始 | 2011年4月 |
放送日 | 毎週水曜 19時00分~19時55分 |
放送エリア | 新潟県 |
制作体制 | プロデューサー兼ディレクター1人、ディレクター5人 |
出演者 | 黒崎貴之、林莉世、前野智郎、行貝寧々(いずれも新潟放送アナウンサー)、伊勢みずほ |
反響の大きかった特集
年越しそばにもおすすめ!年末だよ!そばスペシャル(2020年12月23日放送)
新潟の人気ラジオパーソナリティの遠藤麻理が出演し、ハシゴ酒を楽しみながらそば店を紹介。さらに、歌手の一面も持つそば職人が登場するなど、『水曜見ナイト』らしく“人が主役”の回に。
新潟の最高にうまい寿司と魚(2021年2月24日放送)
コロナの影響で飲食店が営業できなくなり、魚が売れないという新潟の漁業関係者の窮状を伝えながら、食べることで応援につなげる新潟の海の幸の情報を届けた。
地元民熱愛ラーメンを探し出せ!新潟ラーメンBINGO3(2021年6月23日・30日放送)
看板コーナー「BINGO3」の特別企画として、番組の3つのレギュラーコーナーの出演者がバトル。見附市・加茂市・新潟市北区の3地域で、地元民熱愛ラーメンを写真をもとに大捜索。長年愛される名店から新店まで登場した。
新潟放送(BSN)が、新潟県内初のゴールデンレギュラー番組として2011年に放送開始した『水曜見ナイト』。「新潟の元気を伝え、元気を生み出す」をコンセプトに、毎週水曜19時から県内の旬の話題を届けている。
「『水曜見ナイト』は人が主役の番組」。そう語るのは、2011年の立ち上げ時からディレクターとして携わり、2019年4月からプロデューサー兼ディレクターを務める内藤亜沙美氏だ。「グルメを取り上げるときも、その料理人の人生に焦点を当てるなど『魅力的な人があってこそ、ものも魅力的になる』という信念を持っています。そこは、県内の他のローカル番組に比べてもこだわっている部分です」と語る。
“全県民”向けにリニューアル
今年4月から番組名に「新潟全県民バラエティ」と冠をつけ、内容もリニューアル。「全県民」という言葉には、より幅広い視聴者層を取り込みたいという思いを込めている。その背景にあるのは、TBSとその系列局のBSNも世帯視聴率から個人視聴率を重視する方針になったためだ。今年度からは、Fコア層(4~49歳)を重点ターゲットにした番組制作に舵を切った。
「長年番組のファンでいてくださる方はシニア世代の方が多い。今年度からは子どもとその親、さらに祖父母世代の3世代が一緒に見てもらえるような番組になるように意識しています」。
より若い世代に見てもらうために、4月から新コーナーを3つ立ち上げた。良いものなのに知られていない新潟の銘品の魅力を発掘する「浮かばれたいコレクション」、MCのアナウンサーが県境地域を探検する「県境クエスト」、顔写真を頼りに街で活躍するスターを探し出す「クイズ!この街BINGO3!」だ。安定した視聴率を取れるグルメ特集中心から、新潟県民が多く出演するコーナーなど、全世代がより楽しんで見られる情報も届けるようにした。
夕食の時間にテレビを見る習慣がまだ根強い、子どもを持つファミリー層の取り込みには...