社会における、より良い自社の在り方を考えるにあたり、スポーツ・スポンサーシップを、今どのように活用できるのか。今回は五輪スポンサーに迫ります。
本原稿執筆時は、東京五輪も中盤にさしかかり、連日日本選手団のメダル獲得の報道が大きくメディアに取り上げられています。その中でも、体操ニッポンの活躍は大きな注目を集めました。団体戦や個人総合、種目別で初出場の選手たちが活躍を見せる中、内村航平選手の鉄棒での落下は日本のみならず世界に大きな衝撃を与え、東京五輪前半戦の象徴的な出来事となりました。
予選敗退が決定した3日後の7月27日に、東京五輪のゴールドパートナー(スポーツ用品)であるアシックス*1はSNSにあるメッセージを発信しました。「内村航平選手へ」という一言とともに、“キングへ”と題したメッセージが写真と共に掲載されたのです。このメッセージ*2には、内村選手のこれまでの功績を称えると共に、私たちに与えてくれた勇気や感動に対する最大限の尊敬と感謝が込められています。
*1 今回の記事作成に際し、アシックスに協力頂きました。ここに感謝の意を表します。
*2 アシックスでは、オリンピック・パラリンピックに向けブランドキャンペーン“RUN for X”を展開し、本キャンペーンのTVCMに内村航平選手を起用しています。
応援姿勢への共感
メッセージが発信された背景には、内村選手と...
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