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地域メディアの現場から

広島の魅力を再発掘する街ぶら番組 アンガールズの『ゆるさ』が魅力

中国放送(RCCテレビ)『元就。』

ローカルで人気のテレビ番組や地元情報をきめ細かく伝える新聞・雑誌の編集方針や人気の秘密、つくり手の考え方を紹介します。

    中国放送(RCCテレビ)『元就。』
    放送開始 2010年10月
    放送日 毎週日曜 12時54分~13時54分
    放送エリア 広島県
    制作体制 プロデューサー1人、構成作家1人、ディレクター4人、技術クルー6人
    出演者 アンガールズ(田中卓志、山根良顕)

    反響の大きかった特集

    地元民しか知らない島飯求めてすたこらIN福山市内海町田島地区の後半戦(2021年5月16日放送)
    福山市内海町で海の幸やこの島でしか味わうことができない「田島メシ」を求めて散策。海苔漁師に伝わる「箱崎巻き」を紹介した放送後は、海苔の注文が殺到したという。

    広島で頑張る農家を体を張ってお手伝い!ご褒美はやっぱりうまいでがんす!(2020年7月12日放送)
    広島でがんばる農家を手伝う企画。田中は、脱サラして地元広島で未経験の野菜づくりにチャレンジした若い夫婦のもとへ。山根は、広島では唯一というパパイヤを育てている農家を訪ねた。

中国放送(RCCテレビ)が毎週日曜昼12時54分から放送中の『元就。』。戦国武将の毛利元就の家臣に扮するアンガールズが、広島県内の「ひと」や「まち」を巡りながら、地域の魅力を再発見するバラエティ番組だ。

ターゲットはファミリー層で、家族全員で楽しめるような広島の情報を毎週届けている。

アンガールズの“ゆるさ”が肝に

番組開始から12年目に突入した『元就。』は、視聴率も県民の認知度も高い人気番組だ。番組プロデューサーの江口敦史氏は「12年もやっているとどうしても飽きられてしまいがちですが、ネタの切り口や鮮度にこだわり、『視聴者はいま何を見たいのか』を常に意識しながら番組づくりをしています」と語る。

例えば、2021年7月25日放送回では、利用低迷が続き廃線の危機に瀕しているJR芸備線の駅を訪問。ボランティアガイドを務める男性らの生の声を伝えた。江口氏は「ただ現状を伝えるのにも“苦楽”ではなくて、アンガールズらしく“明るく” “面白く”伝えることがポイントです」という。

「ふるさと再発見」という番組コンセプトに、アンガールズのキャラクターである“ゆるさ”をかけ合わせることで、家族全員でほっこりと見られるような番組になっているのだ。

アンガールズの2人はともに広島県出身で、県民からの好感度が高い。「県内をロケで回っていると、『元就。』の名前と同時に、アンガールズの2人も県民から広く認知されていることを実感します。温かく2人を迎え入れてくれて、非常にロケもしやすいんです」(江口氏)。地域の人とアンガールズ2人のユニークな絡みも番組の魅力のひとつだ。

元就公の命を受けて家臣と化したアンガールズの田中卓志と山根良顕が、広島の街に繰り出す。

知られていない県内企業に取材

取り上げるネタは、12年間で培った人脈を駆使しながら探すことが多いという江口氏。ロケハンに赴いてリサーチをする際は、まず自治体の広報課や観光課に話を聞きにいく。そこから1日かけて...

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