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広報メディア温故知新

職場見学の受け入れ、意義をどう位置づけるか─ 部門間の相互理解

飯田 豊(立命館大学)

広報活動には、様々なメディアが積極的に活用されています。メディア史の観点から考察すると、どのような期待のもと、メディア利用がなされているのか、その本質が見えてきます。

私事で恐縮ですが、今年6月から2年間、日本マス・コミュニケーション学会の総務担当理事を務めることになり、学会の広報活動も担うことになりました。同学会は1951年に「日本新聞学会」として創立され、1991年に現在の名称になりました。つまり今年で創立70周年になりますが、その一方、6月の総会で「日本メディア学会」への名称変更が提案されたところです。伝統ある学会が大きく変化する局面で、責任重大な仕事を任されたことになります。

新聞学やマス・コミュニケーション研究といった学問領域は、もともと産学連携の色合いが強く、歴史的には広告学や広報学ともパラダイムを共有してきました。だからといって、学会のインターナルコミュニケーションがこれまでそつなく展開できていたかといえば、医者の不養生というべきか、必ずしもそういうわけではありませんでした。ウェブファーストの広報活動が軌道にのってきたのは、ここ1年のことです。

学会の広報は、企業とも大学とも異なる点が多々ありますが、本誌の読者として学んでいる知識を活かせていけたらいいなと思っています。

放送局の局内見学

ところで、インターナルコミュニケーションが必ずしも得意ではないのは、マスメディアの現場にも当てはまるかもしれません。たとえば、全国各地の放送局では2000年代以降、子どもたちを対象とした局内見学(スタジオ見学)、体験学習、出前授業などに力を入れています。そのきっかけは...

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