インターナルコミュニケーション新時代 正解がない中で何を目指し、どう実現するか?
リモートワークの常態化で、インターナルコミュニケーションは広報の急務になっています。従業員が会社に期待する報酬も多様になる中で、行動変容につながる社内コミュニケーションの在り方とは。広報が取り組むべき打ち手を考えます。
コロナ禍でオンライン上の発信が増えています。広報にとっても、社内外コミュニケーションに「動画」は常套コンテンツに。「何から始めたらいいか分からない」担当者のために、広報動画を撮影する際に覚えておきたい基本の「キ」を紹介します。
コロナ禍において、動画は必要不可欠といっていいほど大切な存在となっています。実際に、動画広告や動画を活用したツールはこの5年で増加をたどる一方です。本稿では、「広報担当者」が自社内で動画撮影・編集を行うために、スマートフォンを使った撮影テクニックや編集方法、ちょっとしたアイテムなどを紹介します。
この内容の最大の目的は「とにかく動画に触れ、動画を好きになってもらう」です。どれだけ技術や知識を身に付けても「好き」でなければ絶対に続きません。動画は一切見ない、嫌いという人はあまりいないと思います。しかし、いざ自分が制作するとなると「敷居が高い」「めんどくさい」「よく分からない」ということで、多くの方が挫折してしまいます。本稿を読んで、もっと楽しんで動画制作に取り組んでもらいたいと思います。
“企画”という言葉を聞くと難しく感じるかもしれませんが、❶誰に対して動画を見てもらうかを考える ❷伝えたい、訴求したい重要ポイントをひとつだけ決める ❸動画を見てもらった人が、その後どう感じてもらえるかを考える、この3つのポイントさえ押さえておけば誰でも企画を立てることができます。逆に、ここがブレていると、どれだけいい動画をつくっても見る人に伝わりません。
“企画”が完成したら絵コンテをつくる作業に入ります。いきなり絵コンテを書いていく人もいますが、目的をしっかり決めておかないと絵コンテを書いても意味がありません。ここでは代表的な絵コンテの書き方をお伝えします(図1)。ただし、あくまでも見てどんなシーンか分かればよいレベルですので、絵を描くことにこだわりすぎないようにしましょう。
スマートフォン*で撮影したものは、画質が悪いのでは?ちゃんと撮影できるの?といった不安をお持ちの方も多いかと思います。しかし、現在では数年前の業務用カメラ以上に綺麗に見えるようになっています。
*今回はiPhoneをベースにお伝えします。
“綺麗に見える”という表現をなぜ使ったかというと、ソフト・ハード上で強制的に、人の目で見る最も標準的かつ、誰が見ても鮮やかでクリアになるように自動で調整されているからです。逆にいうと、それだけ誰が撮ってもほぼ同じ画質になるということです。つまりちょっとした撮影方法や設定方法、使い方さえ押さえておけば、「えっ?これスマホで撮影したの?」なんて動画を撮ることが可能です。
カメラ機材は、目的に合わせて選ぶとよいでしょう。例えば、「長時間撮影や社内向けの動画、インタビューやセミナーを撮影したい場合」はハンディカムなどの長時間撮影に向いているカメラがおすすめです。「商品のイメージシーンや使用シーンなどを撮影したい場合」は高性能デジカメや一眼レフなどのカメラ。しかし、「とにかく低予算で機材をそろえたい、本格的な導入ではなく挑戦したい場合」はスマートフォンやタブレットで十分代用が可能なのです。
「だったら全部スマホでいいのでは?」と...