日本唯一の広報・IR・リスクの専門メディア

           

スポンサーシップ未来予想図

スポンサーシップからパートナーシップへ──SDGsへの貢献

山口志郎(流通科学大学)

社会における、より良い自社の在り方を考えるにあたり、スポーツ・スポンサーシップを、今どのように活用できるのか。今回は「スポーツを通じたSDGsへの取り組み」を考えます。

コロナ下において企業の社会的責任の重要性が再認識される昨今、スポーツを通じたSDGsへの取り組みが注目されています。ニールセンスポーツジャパン(2020)の調査によると、「スポーツを通じたSDGsへの取り組み」に対し、興味・関心を抱くスポンサー企業が7割いることが報告されています*1。スポーツ組織はスポンサー企業を含むステークホルダーと協働しながら、SDGsの達成に向け様々な取り組みを実施しています。

*1 ニールセンスポーツジャパン(2020)スポーツ・スポンサーシップ実施企業調査2019.

Jリーグは、2018年より「シャレン!(社会連携活動)」を通じて、SDGsへの貢献を目指しており、各Jクラブは地域が抱える社会課題や共通のテーマ(教育、まちづくり、世代間交流など)に基づき、3者以上のステークホルダーと共通価値を創造する活動を行っています(図)。今回紹介するのは、SDGsにおける目標1「貧困をなくそう」に関連した子ども食堂の取り組みです。子ども食堂には、「開かれた居場所」、「安心できる居場所」、「地域社会の居場所」といった3つの役割があります*2

あと63%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

スポンサーシップ未来予想図 の記事一覧

スポンサーシップからパートナーシップへ──SDGsへの貢献(この記事です)
なぜ企業は、スポーツイベントやチームのスポンサーになるのか?
スポーツの社会的価値は、どのように可視化できるか

おすすめの連載

特集・連載一覧をみる
広報会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する