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SDGs実践! 経営変化と企業コミュニケーション

「やらされ感」から「納得感」へ 全部門が絡むSDGsプロジェクトにするには

KDDI

社会課題をベースに事業を整理し、各本部の目標に「SDGs」を据えたKDDI。社内外への発信・浸透活動を、サステナビリティ関連の部門内に閉じずに、事業に根差した全社プロジェクトとして実践する体制づくりを行っている。

「Stories Gallery」はSDGs事例を社員の言葉で語る、企業広告コンテンツ。社内報やサステナビリティサイト、採用活動など積極的に横展開されている。

DATA
設立年 2000年(創業1984年)
広報人数 取材対応や広聴を行う報道グループ、社内報を担うメディア開発グループ、中長期の広報活動計画の策定や広報活動のPDCAを行う企画グループ合わせて30人弱。

KDDIに見る!本気のSDGs視点

▶約20人の各部門の部長らが徹底議論してKDDI Sustainable Actionを策定。議論の参加者は各部門にSDGsを浸透させるエバンジェリストに

▶社員の意識変化を測定するSDGs活動の調査を実施。また各本部の目標にSDGsの項目を入れ、本部の評価とSDGsを紐づけ

▶企業ブランド向上にも資するプロジェクトとしてSDGsを位置づけ。各部門の責任者が集まりディスカッションを定期的に開催、経営トップへ報告

2019年秋、KDDIの各部門の部長ら約20人は、土日終日カンヅメ状態で4週にわたり同社の目指すSDGsを明文化する議論をしていた。「SDGsとは何か」「KDDIが貢献できる社会課題は何か」。ここでの議論は社会課題をベースに事業を整理しSDGsに寄与する重点領域を記した「KDDI Sustainable Action」(以下KSA、2020年発表)として結実する。

渉外・広報本部 副本部長の鈴木吾朗氏は「ほぼ全部門の主要メンバーが集まり、自ら生み出した言葉でKDDIが目指すSDGsの方向性を決め、腹落ちしている状態をつくったこと。これがその後SDGsに関する活動を推進する上で最も有益でした」と振り返る。

目標にSDGs貢献を組み込む

CO₂排出量削減などの目標を設定し、サステナビリティ活動を推進してきた同社は2019年、中期経営計画で「社会の持続的な成長に貢献する会社」を目指す姿として掲げた。その具現化のため、2030年を見据えたSDGs目標、KSAを2020年5月に新たに策定。そこで実施したのが、先述した事業とSDGsの関連についての議論だった。サステナビリティ推進室が旗振り役となり議論が始まったが、当初、参加者は「SDGsと聞いてもピンと来ておらず、綺麗ごとではないか、と疑念を抱いていた」という。

だが...

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