日本唯一の広報・IR・リスクの専門メディア

           

スポンサーシップ未来予想図

なぜ企業は、スポーツイベントやチームのスポンサーになるのか?

山口志郎(流通科学大学)

社会における、より良い自社の在り方を考えるにあたり、スポーツ・スポンサーシップを、今どのように活用できるのか。今回は「スポンサーシップの目的」を見直します。

どのような目的で企業は、スポーツイベントやチームのスポンサーになるのでしょうか。スポンサーシップとは、「主催団体(*1)とスポンサー企業が同等の価値を交換し、お互いにメリットを共有する相互交換関係」と定義されています(*2)。主催団体はスポンサー企業に様々な権利を提供し、スポンサー企業は権利を活用する契約料を支払う、Win-Winの関係性でスポンサーシップは成立します(図)

*1 主催団体とは、スポーツイベントやチーム、クラブといったスポーツ組織を指します。

*2 McCarville, R. E., & Copeland, R. P. (1994). Understanding sport sponsorship through exchange theory. Journal of Sport Management, 8, 102-114.

図 Win-Winの関係を創り出す主催団体とスポンサー企業の関係

出所/著者作成

IEG(2018)(*3)の調査によると、企業がスポンサーシップ契約時に重要視するポイントとして、「気づき・認知度の向上」「ブランドロイヤルティの向上」「イメージの改善と向上」といった資産価値の向上を上位に挙げています。

*3 IEG(2018)What sponsors want & Where dollars will go in 2018. Retrieved from http://www.sponsorship.com/IEG/files/f3/f3cfac41-2983-49be-8df6-3546345e27de.pdf

「イメージの改善と向上」では、主催団体が有するスポーツのイメージを...

あと49%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

お得なセットプランへの申込みはこちら

スポンサーシップ未来予想図 の記事一覧

なぜ企業は、スポーツイベントやチームのスポンサーになるのか?(この記事です)
スポーツの社会的価値は、どのように可視化できるか
広報会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する