社会における、より良い自社の在り方を考えるにあたり、スポーツ・スポンサーシップを、今どのように活用できるのか。今回は「スポンサーシップの目的」を見直します。
どのような目的で企業は、スポーツイベントやチームのスポンサーになるのでしょうか。スポンサーシップとは、「主催団体(*1)とスポンサー企業が同等の価値を交換し、お互いにメリットを共有する相互交換関係」と定義されています(*2)。主催団体はスポンサー企業に様々な権利を提供し、スポンサー企業は権利を活用する契約料を支払う、Win-Winの関係性でスポンサーシップは成立します(図)。
*1 主催団体とは、スポーツイベントやチーム、クラブといったスポーツ組織を指します。
*2 McCarville, R. E., & Copeland, R. P. (1994). Understanding sport sponsorship through exchange theory. Journal of Sport Management, 8, 102-114.
出所/著者作成
IEG(2018)(*3)の調査によると、企業がスポンサーシップ契約時に重要視するポイントとして、「気づき・認知度の向上」「ブランドロイヤルティの向上」「イメージの改善と向上」といった資産価値の向上を上位に挙げています。
*3 IEG(2018)What sponsors want & Where dollars will go in 2018. Retrieved from http://www.sponsorship.com/IEG/files/f3/f3cfac41-2983-49be-8df6-3546345e27de.pdf
「イメージの改善と向上」では、主催団体が有するスポーツのイメージを...