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メディアの現場から

コロナ関連企画で反響大 リリース多いと企画化上がる

朝日新聞出版『AERA』

報道対応を担当するPRパーソンにとって、気になるのがメディアの裏側。企業取材のスタンスや、プロデューサーや編集長の考えに迫ります。

朝日新聞出版『AERA』DATA
  • 発売日:毎週月曜日
  • 発行部数:約7万8000部
  • 創刊:1988年5月
  • 編集体制:編集長1人、副編集長6人、編集部員15人
  • 朝日新聞出版発行の『AERA』は1988年に創刊。「ビジネス誌」と「ライフスタイル誌」の顔を持つ唯一無二の週刊誌として、時事ニュースや企業動向から、働き方、子育てなど社会事象や人物までスポットを当ててきた。メイン読者層は、大都市エリアに住む30~50代の現役世代。男女比率は半々だ。

    興味・関心の幅狭まる

    「ライバルは朝日新聞」というキャッチコピーで創刊した同誌。

    編集長の片桐圭子氏は「ここでいう“朝日新聞”は、テレビや新聞など既存メディアを象徴したもの。今や速報性ではテレビや新聞はネットに次いで2番手の存在。3番手である私たち週刊誌が、新聞と同じ情報を載せても意味がありません。読み解きが深く、異なる視点での記事を届けることを心がけています」と語る。

    『AERA』で扱うテーマの大きな柱であり強みでもある分野は、教育、働き方、医療・健康だ。片桐氏は「約20年、『AERA』の編集に関わってきましたが、読者の興味・関心の半径がどんどん狭くなっている実感があります。その狭い半径の中にいかに入っていくかが毎号の課題です」と語る。

    メイン企画である9ページの巻頭特集で、より多くの読者の関心を引きつける実用情報を提供できるかが勝負となる。一方、毎号10記事ほど掲載する雑報では、子育て中・シングル・男性・女性など、より細かい属性を意識して、それぞれに刺さるテーマを取り上げる。読者が『AERA』を手に取ったとき、巻頭特集の他に3本ほど“自分のための記事だ”と思えることを目指して、誌面を構成しているという。

    さらに、「毎週繰り返し買ってもらう」ためにも、魅力的な連載の存在も重要だ。2021年4 月12日号からは、King Gnuの井口理がホストを務める対談連載がスタート。月替りでゲストを迎える同連載では、初回ゲストに『ジョジョの奇妙な冒険』の作者・荒木飛呂彦氏を迎え、話題を呼んだ。他にも、人気アイドルや占い師、コラムニストなどが連載中だ。

    「『これがあるからAERAを買うんだ』と思ってもらうためにも、インパクトの強い連載は必要不可欠ですね」(片桐氏)。

    巻頭特集「最強在宅メシとアガる飲み物」(2021年2月22日増大号)は同社が運営するニュースサイト「AERA dot.」のPVやSNSでも反響を多く獲得した。

    「すぐ頭に浮かぶ」企業とは

    企画会議は片桐氏と副編集長(デスク)で週3回実施。編集部員はデスクとの班会で毎週企画を提出している。

    企業などから送られてくるリリースも...

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