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長寿企業の極意・周年イヤーの迎え方

ファミリー層からターゲットを広げ 『ド』を超える新たな挑戦を

ミスタードーナツ

社史や理念、事業の意義を見直す機会となる周年をどのように迎えるか。長寿企業から学びます。

社内報『Mind』でも菅田さんが登場。アンバサダー就任の想いや好きなドーナツの話、また従業員へのメッセージも掲載した。

ダスキンが運営するミスタードーナツは2020年1月、創業50周年を迎えた。ダスキンの創業者・鈴木清一氏が米国で出会ったミスタードーナツに感銘を受け提携を結んだことに端を発し、鈴木氏が日本での展開を決断した日として、1月27日を「ミスタードーナツ創業の日」と定めている。

「ド」を超える姿勢

周年に関してこれまでも様々なプロモーションを実施してきた同社だが、半世紀となる今回の周年は「『ド』を超える」をテーマに掲げ、より挑戦的な取り組みを数多く行った。

ミスタードーナツ事業本部 販売企画部 広告広報室の角田綾子氏は、「通常顧客層としてはファミリー層が多いですが、今回は幅広い層にアプローチしたいと考えていました。今までお馴染みの商品も、祇園辻利との共同開発や“もち”をコンセプトにするなど、今まで挑戦できていなかったことに思いきってトライ。周年というタイミングを使って、度を超えるくらいのチャレンジを意識しました」と説明する。

アンバサダーに菅田将暉を起用

また周年アンバサダーには、俳優で歌手としても活躍する菅田将暉さんを起用した。「菅田さんのご出身が、ミスタードーナツ第1号店のある箕面市であるというご縁もありましたが、最大の理由は、多彩な領域で幅広い層の方に愛され、それぞれの場で異なる顔で楽しませてくれる、その挑戦の姿勢が、今回の『ドを超える』という我々のメッセージと合致したことにありました」と角田氏。

菅田さんの肖像をデザインしたテイクアウトボックス(ドーナツ持ち帰り用ボックス)は各ショップで好評を呼んだ。

周年アンバサダーには俳優の菅田将暉が就任。テイクアウトボックス他、周年のビジュアルを飾った。

従業員のモチベーションにも

また、「社内でのモチベーションアップにも寄与した」と角田氏。

「ショップで働いている従業員向けの社内報『Mind』を刊行していますが、菅田さんの特別インタビューは...

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