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オウンドメディアの現場から

人気料理家のコラムも満載 年間1000万PVの好調メディア

アサヒグループ食品「アマノ食堂」

自前の情報発信拠点として多くの企業・団体が注目するオウンドメディア。戦略の立て方や効果測定の方法、制作のコツを探ります。

DATA
URL https://amanoshokudo.jp/
開設 2015年7月
所属部署(うち担当者数) 食品マーケティング部(2人)
編集長 鈴木章子氏(食品マーケティング部)
コンセプト 食に関する人や物の情報、暮らしの提案など毎日の食生活をちょっと楽しく
編集体制 社員編集者1人、ECサイトとの連動施策担当1人(通販部)、外部の協力会社から企画・編集2人、システム担当1人、効果測定・KPI分析1人の計6人。取材・執筆・撮影は協力会社からアサインしている。
更新頻度 月10~15本。2015年のサイトオープンより累計約1000本の記事を公開してきた(2021年1月時点)。過去の記事に追記・情報更新したり、掲載順を入れ替えたりして可読性を高める。

フリーズドライ食品で国内でも先駆けのブランド「アマノフーズ」は2015年にオウンドメディア「アマノ食堂」を始めた。

同メディアのターゲットは20~40代の食に興味・こだわりのある層。コンテンツの制作を通じ、食に関するお役立ち情報を伝えることで、“料理や食材など食周りで知りたいことがあったときに気軽に見に来てもらえる”サイトを目指すという。その狙いについて、食品マーケティング部の鈴木章子氏は次のように話す。

「アマノフーズは、広島に根付いた地場のブランドとして50~70代のお客さまに好評を博してきました。しかし、より若年層のファンを増やし、ブランド価値を高めたいと考え、食のお役立ちコンテンツを提供することを狙いました」。つまり、より若年層も含めたブランドイメージの醸成が狙いのひとつだ。それに加え、同社のECサイトにユーザーを誘導し、販促に活かすことも考えて設計されている。

ユーザー目線で企画立案

企画会議は月1回。企画の進捗やKPIの進捗確認なども行う。例年11~12月に翌年の編集方針を議論する。

記事のカテゴリは、「旬の食材」「道具とレシピ」「常連さんコラム」「お客さん対談」「ニュース」の5種類。Google Analyticsで閲覧状況を見ていると、年間のある特定のタイミングで閲覧数が増えるキーワードがあることに気付いた。その分析結果から生まれたコーナーが「旬の食材」。季節ごとに...

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