報道対応を担当するPRパーソンにとって、気になるのがメディアの裏側。企業取材のスタンスや、プロデューサーや編集長の考えに迫ります。
『朝日小学生新聞』編集部DATA | |
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『朝日小学生新聞』は、時事ニュースから、家庭学習や中学受験に役立つ記事も載る小学生向けの新聞。
2021年1月3日付1面トップ記事のタイトルは「空飛ぶクルマ夢じゃない」。23年度の実用化を目指して開発を進める会社、スカイドライブに取材し、試作機に試乗した。シートに座ると、ナビゲーションやスピードなどが表示される画面が一つあるだけで「ハンドルも操縦かんもありません」と描く。
また20年12月18日付1面トップのタイトルは「無人店舗増えてます」。JR目白駅改札口近くの「KINOKUNIYA Sutto目白駅店」を記者が訪問して実際に買い物をする様子を伝えた。レジ前に店員は居らず、商品を手に出口近くの画面前に立つと商品とその代金が自動表示されると伝えた。同紙編集長の富貴大輔氏は「1面トップは夢があったり親子で話し合ってもらいたい話題を各記者が探し取材します」と話す。
毎週月曜付で掲載するのが様々な職業を扱う「紹介します ◎◎のしごと」。20年12月21日付では高砂香料工業の調香師を取り上げた。手応えを感じていた商品について、買った人がネットでその香りを褒めてくれているのを見てうれしかった、と語る。
21年1月11日付では3Dプリント企業、メルタの3Dディレクターを紹介した。主にコンピューターを使う仕事だが、依頼主が求めることをうまく理解してデザイナーに伝える言葉の力が大切だと話す。「教師や医師といった読者や親御さんにとっての人気職業は...