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PR視点で読み解く コロナ下のヒット

グミなのにパリッ、「グミッツェル」ウィズコロナのPR

カンロ

咀嚼音が心地いい、とYouTube動画が話題になった「グミッツェル」。以降、売上が急増し、2020年2月オープンの咀嚼音体験スポットにメディアを集めた。だが緊急事態宣言で店は休業に……。ウィズコロナでのPRについて聞いた。

カラフルな見た目が特徴のグミッツェル。「ときめき」や「ワクワク」、楽しい気分になれる切り口でアピールする。

外側はパリっと、中はしっとりの次世代食感グミ「グミッツェル」。2012年に発売した、箱入りの高級グミだ。6個入り800円。駅直結の直営店・ヒトツブカンロ(グランスタ東京店、大阪LUCUA1100店)で購入でき、土産品やプチギフトとしてファンを得ていた。

ASMR動画が来店きっかけに

売れ行きが変わったのは2019年9月。あるYouTuberがグミッツェルを咀嚼する「ASMR」動画を投稿した。ASMRとは、脳がゾクゾクするような心地良い感覚のこと(JC・JK流行語大賞2019上半期コトバ部門1位にも選定)。

「バズっているな、と思ったらASMR動画の投稿でした。その後、店舗に『動画を見ました』というお客さまが訪れるように。一般的にグミといえば、柔らかいものを想像すると思いますが、グミッツェルはパリパリした音がする。『あれっ?』という驚き。それが、音で感じるおいしさを試したい方たちの来店につながりました」とヒトツブ事業部長の金澤理恵氏は分析する。

その後も複数のYouTuberからグミッツェルを食べるASMR動画が...

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