自前の情報発信拠点として多くの企業・団体が注目するオウンドメディア。戦略の立て方や効果測定の方法、制作のコツを探ります。
DATA | |
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URL | https://www.kao.co.jp/lifei/ |
開設 | 2014年4月 |
所属部署(うち担当者数) | MK創発部門 生活者研究部 くらしの情報室 情報発信グループ(8人) |
編集長 | 福地奈津子氏(情報発信グループ マネージャー) |
コンセプト | 生活者研究で得た知見やくらしに役立つ情報を広く発信し、「生活者を最もよく知る企業」として花王への信頼を高める。 |
編集体制 | 社員編集者は8人。記事の企画・構成から取材・執筆まで、社員が実施している。週1回、メンバー全員が集まる編集会議を行う(現在はリモートで実施)。 |
更新頻度 | 月2回。4つの主要コンテンツの記事を毎月2回に分けて更新している。 |
大手消費財メーカーの花王では、暮らしの変化をとらえて商品開発に反映するため、様々な調査を行っている。その一端を担うのが、MK創発部 門生活者研究部。調査研究を通して得た知見を生活者に還元したい、との思いから2014年に生活情報サイト「くらしの研究」を開設した。
同部は一般家庭への訪問調査によるインタビューや行動観察などを通じて、生活者の変化の兆しをとらえ、商品やコミュニケーションの開発につなげている。情報発信グループ マネージャーの福地奈津子氏は、「生活者研究から得た知見を社内で活用するだけでなく、生活者にお戻しして、今後の暮らしを一緒に考えるきっかけにしてほしいと考えてサイトを立ち上げました」と話す。サイトロゴのタグライン「咲かせよう!くらしのキレイ」にはそうした思いも込められている。
生活者に寄り添う情報発信を
サイトの主要コンテンツは4つ。「くらしの現場レポート」は同部の調査研究から明らかになった生活者の意識や暮らしの実態を記事化したもの。その内容を専門家にも共有し、解説やアドバイスを取材した「達人コラム」と併せて読んでもらうことで、読者の理解を深めてもらう構成にしている。
「応援!くらしのキレイ」は...
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