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働きがいと環境づくり

「ポッドキャスト」で社内文化を醸成 コロナ禍のコミュニケーション量を増やす

アメリカン・エキスプレス・インターナショナル

新型コロナの影響でリモートワークが急務となり危惧されるのがコミュニケーション不足とメンタルヘルス。その解決のためいち早く社内メディアを見直したアメックスの事例を紹介する。

週1回30分の番組を生配信。社長が経営方針を語るだけでなく、現場社員のニュースも交える。社員が自炊の様子を紹介。

新型コロナウイルス感染拡大防止に向け、政府が企業にテレワークや時差出勤を推奨し始めた2月。アメリカに本社を持つアメリカン・エキスプレス・インターナショナル(以下アメックス)の日本支社は、新しい社内コンテンツをスタートさせていた。それが「ポッドキャスト(インターネットラジオ)」である。1週間に1回のペースで30分の番組を発信。日本支社の社長、人事トップが毎回ゲストで登場し、経営方針や直近の取り組みについて話すほか、現場社員も登場し在宅勤務の実情や、より社の空気が分かるカジュアルな発信を行っている。

時間制限なく届けられる

この施策を打ち出すこととなったのは、本格的なコロナ拡大前から同社にあったコミュニケーションへの課題感だった。「日ごろからオンラインミーティングは行っていました。なので全社的な在宅勤務への移行時に、システム面で問題は特にないと思っていましたが、その分、心理的つながりやメンタルヘルスの面で課題がでてくるだろうと予想できていました」。広報担当副社長の津釡宜祥氏は、当時をそう振り返る。

出てきた課題は4つ。①部署間だけの交流になりがち ②コミュニケーションが淡白になり帰属意識の低下 ③メンタルヘルス ④コロナの最新情報、アメリカ本社の発表と日本支社の“変化”をいち早く共有できるかというものだった。

「従来はタウンホールという全社会議で共有の場を設けていましたが、コロナの影響で物理的な開催は難しくなりました。そこでオンライン上で情報をすばやく届けることができ、編集も手軽に出来る“ポッドキャスト”を始めることにしました。アメックスにはコールセンター業務など、シフト制の社員も多く在籍しています。イントラネットにもアーカイブしておくことで、時間制限なく聞け、全社員に平等に情報を届けられることにもつながりました」(津釡氏)。

約3分の1以上の社員から視聴があり、その満足度は毎回90%を超えた。上記4つの課題解消に役立っている。

まじめな発信もカジュアルに

コロナの猛威が広がる中で、経営方針も大きく改変させる必要があった。「アメリカに本社を持つ我々は...

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