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セガ60周年、セイコーとダブルネームの記念腕時計、完売モデルも

セイコーウオッチ

来年、創業140周年を迎える老舗時計メーカー、セイコーウオッチには、法人からの依頼に合わせ、特別な時計をつくるサービスがある。セガは、設立60周年にあたり、セイコーとダブルネームのオリジナル商品をつくり発売。ファンや社員がひとつになれる周年の機会に「時計」がなぜ選ばれているのか?

(左)セガ MD市場開発部 企画管理課 岡本宣昭氏
(右)セイコーウオッチ 特販営業部 河村直美氏
※マスクは撮影時のみ外しています。

つくるなら本物を

──セガ60周年の記念グッズとして、セイコーとダブルネームの時計をつくられていますが、そのきっかけを教えてください。

岡本:周年企画というと、過去を振り返ることが多いですが、60周年のテーマは「GO SEGA」。感動体験を創造する企業として未来に向かって進んでいくぞ、という意味を込めていて、グッズも新たにつくることにしました。オンラインで腕時計を2モデル限定発売し、1つは2カ月半で完売しました。河村さんに時計の相談をしたのは、発売の約1年前でしたね。

河村:私たちセイコーウオッチの特販営業部は、法人からの依頼を受け、オリジナル時計のデザインや素材を提案し、納品後のアフターケアまで担当しています。記念品として時計を配るケースもあれば、市場で販売する商品をつくることもありますが、セガさんの依頼はご販売用のオリジナル商品づくりでした。岡本さんは商品開発の仕事をされていることもあり、相談を受けた時、すでに具体的なイメージが出来上がっていました。これまで弊社が、様々なブランドとダブルネームの時計をつくっていることも、よくご存じで。

岡本:時計の「60」の部分がセガ仕様の商品があったら自分も欲しいと思ったんです。弊社社長の杉野に相談したところ「やるんだったら本物を」と言われ、時計づくりがスタートしました。

河村:岡本さんのデザイン案をもとに、まずウオッチデザイナーが数十枚のデザイン画を描きました。多少の制約もありますが、文字盤の色から針の形状まで細かな要望にお応えできます。

岡本:キャラクターを使った案、ゲーム機のモチーフを組み込んだ案など、たくさん提案してくださって。60周年で打ち出したいイメージを相談しながら、刷り合わせていきました。3案まで絞ったところで、社内食堂で約700名の社員にアンケートしたのですが、票が割れ最終的に銀と黒の2モデルを販売しました。社員も時計を購入しています。社員自身もセガファンの一員なので。

セガ×セイコーの記念時計。時計の裏蓋には「GO SEGA」の文字やシリアルナンバーを入れ特別感を演出しています。

時の積み重ねを祝うのが周年

──価格は4万円代。ほかの記念グッズと比べると高額です。

岡本:セガのグッズを購入してくださるファンは社会人も多いので、仕事へ行く時に身に着けられるもの、また年配の方でも身に着けたくなる「本物」を求めていました。企画当初は、2020年に東京五輪の予定だったので、来日した海外のファンにも届けたいと思っていました。メイドインジャパンで歴史あるブランドのセイコーさんとコラボした時計なら、特別な価値が生み出せると思ったんです。

河村:周年は時の積み重ねによって生まれるものです。その「時」を表現できるのが記念アイテムとしての時計。「一緒に時を刻んでいきましょう、これからも歴史は続きます」という願いを込められます。それが他の記念品との大きな違いです。セガさんの場合「60」という数字も時計と親和性がありました。こだわられたのは時計の各所に使った「セガブルー」でしたね。

岡本:ブランドの決まりの青色に近づけたいとお願いしたので、大変だったと思います。

熱い想いがファンに伝わる

──コロナで周年企画が予定通り実施できないのは歯がゆい思いですね。

岡本:コロナ後も挑戦は続けています。先日、歌手でもある社員が、オンラインでディナーショーを配信しました。リアルでの開催から無観客ディナーショーに切り替えて。その中で「時計の黒は残りわずか」と紹介したら、20分後には完売していました。

河村:配信を見ている熱烈なファンにも時計が受け入れられましたね。

岡本:セガのファンは、いいと思ったものは値段にかかわらず「満足できるなら購入する」といった、意気込みのようなものがあります。今回はセイコーさんとのダブルネームで安心できることも伝わり、周年の特別な品ということで喜んでいただけたと思います。

河村:熱心にエンドユーザーのことを考えている企業は時計づくりに向いています。細かなパーツの仕様を決めていく時計づくりは時間もかかりますが、楽しみにしているファンに届けたいという熱意があると、多くの方に喜ばれる時計が出来上がります。

岡本:「秒針をこうしたい」といったアイデアに対して、技術的に制限があることなどを河村さんに教えてもらい、私たちも納得しながら最後までつくることができました。特に社内で響いたのが「時計を無理に安くしない方がいい」というアドバイス。青色の安い時計をたくさんつくる案もあったんです。でも、少し値段は高めでも「これ買っちゃった」とニコニコしながら他の人に見せたくなる、本物をつくろうという方針を決めることができました。

河村:ファンや社員がひとつになれるタイミングが周年。企業の周年だけでなく、勤続20周年といった社員の表彰でも記念の時計は使われています。「今まで頑張ってきたね、これからもよろしく」という想いが伝わるアイテムですし、高額だからこそのご褒美感もある。時の積み重ねが生んだ、大切な節目に、時計を活用してほしいと思います。(敬称略)

一般的なオリジナル時計づくりの期間は約8~9カ月。用途、予算、納期のヒアリングからデザインの提案までが約2~4カ月、サンプルの試作が2カ月、量産で4~5カ月が目安。キャラクターなどを使う場合は、その世界観のヒアリングから始まる。

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