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データで読み解く企業ブランディングの未来

ソーシャルリスニングから『ハンティング』へ

Supported by 企業広報戦略研究所

企業の広報戦略・経営戦略を分析するプロが、データドリブンな企業ブランディングのこれからをひも解きます

今回のポイント
① インサイトやイシューを発見する「ソーシャルハンティング」
②「7つの鬱憤 WARPATH」でイシューの兆しを見出す
③ 企業ブランディングに活かすには適切なイシューの設定を

ソーシャルメディアの世界を覗けば、そこには生活者の本音が溢れ出ています。総務省のデータによると、ソーシャルメディアを利用している個人は約7割を占めています。多くの企業が生活者の声から市場動向や、商品への評価などを探っています。

ソーシャルハンティングとは?

ソーシャルメディアに溢れる投稿の分析は、ソーシャルリスニングが一般的です。投稿量や、話題になったツイートの拡散量、ポジ・ネガの受け止められ方、関心の高いトピックスなどを定量・定性の面で分析します。こうした分析では、量的多数をとらえることで、話題の拡散傾向や要点を抽出できます。しかし投稿量が少ないと、今後大きな関心事となる兆しがあっても見逃す可能性もあります。それを補うため「ソーシャルハンティング」という手法を、当研究所と電通パブリックリレーションズで共同開発しています。

ソーシャルハンティングとは、ソーシャルメディア上から、企業や商品のコミュニケーションに役立つツイートを「捕獲(ハンティング)」するという意味。声の多寡ではなく、声の内容に着目し、“感情が発露している”あるいは“トレンドの兆しを感じる”ツイートをとらえ、企業や商品のコミュニケーションに活かすアプローチ手法です。

マス情報として存在していないイシューやトレンドの発見に繋がるため、企業は情報発信主体者としての先行者利益を獲得できます。つまり、ソーシャルハンティングでは、量的多数の分析では見えなかった背景や、生活者のインサイトに迫り、取り組むべきイシューを発見できる可能性があるのです。

本来、「イシュー」とは社会的環境や政治的背景などにひも付く、長い時間をかけて解決する大きな課題として扱われることが多いようですが、今回は、個々人の不具合を感じる生活者視点のイシューとして設定しています。その解決を当該製品によって図ることで、より多くの共感が得られることになり、企業ブランディングには欠かせない視点となるのではないでしょうか。

インサイトの発掘事例

ここでソーシャルハンティングを活用したジョンソン・エンド・ジョンソンビジョンケアカンパニーのPR事例を紹介します。同社では、目に入る光の量を調節する機能を持つ調光コンタクトレンズの訴求切り口を模索していました。

生活者がクリアな視界でいたい時を探ると...

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