インターナルコミュニケーションを活性化させ、事業の成長を後押しする役割を担う社内報。今回は東京センチュリーのグループ報制作の裏側に迫ります。
東京センチュリー『BLUEM』

総合リース会社、東京センチュリーのグループ報『BLUEM』は、年々事業が拡大し、グループ会社が増える中、各社従業員に会社の現状の深い理解と、相互の認知・連携を促すため刊行する。
連載の「DIVERSITY TOPICS」コーナー、2020年新年号では共働きに励む男性社員が登場し、家事を分担するカットや、夫婦交代で描く育児日記の表紙も写る。「先に取材をしておくと見たいシーンの目星がつきます。掲載写真は、その意向に沿いリクエストをして、登場する社員自らに撮ってもらいます」と東京センチュリー広報IR部の笠原智子氏は語る。
同じく2020年新年号では、同グループ入りした米国の航空機リース会社Aviation Capital Group(ACG)をフィーチャーし、東京センチュリーにとっての航空機ビジネスを特集した。「航空会社にとってのリース取引とは」から説き起こし、将来の旅客数予想の伸びや航空機の種類を解説。買収の折衝を担当した社員や先方トップからのメッセージも掲載し、最後は、ACGにトレーニー駐在していた女性社員による報告で締める。
様々な方面に延びるグループ事業に関し、当該部門外で働く多くの社員に興味をもってもらうための工夫として「マネジメントのみでなく、セクションや世代も異なる、プロジェクトに携わる様々なスタッフに誌面に登場してもらうよう配慮します」と笠原氏。同グループで増えつつある各種買収案件で、経験者のノウハウを社内に広く紹介する意味もあるそう。
2020年春号「新経営体制始動」特集では、野上新社長本人へのインタビュー以外に、社長をよく知る関係者によるその人物紹介も大きく掲載した。銀行時代からの部下は、かつて、出す書類全てダメ出しで突き返されたが、半年後飲みに誘われ、「よく頑張った!」とねぎらわれて嬉しかったと振り返る。長く担当する秘書は...