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社会の話題に乗り、ニュースをつくる企業Twitter

コロナ、ステイホーム、レジ袋有料化…… 社会動向との接点を活かした投稿事例17<後編>

新型コロナの感染拡大で、顧客との直接のふれあいは難しくなっています。そんな中、社会の潮流に合わせたSNS発信で、顧客との接点を創出している企業・団体の公式アカウントの投稿をピックアップし、その裏側を担当者に聞きました。

運動不足の解消に貢献 自粛期間中、体重計に乗るようツイート

コロナで外出自粛中のユーザーらに、体重計に乗ってみるようツイート。多くのユーザーから反響があった。

狙い

「コロナ太り」という言葉が生まれるくらい社会問題となっていることもあり、自社商品(この場合は体重計)で何かできることがないかと考えてツイートしました。普段から体重計・体組成計に対するイメージとして「はかることへの抵抗」があると感じていました。外出自粛で家にいなければならない状態や体重計・体組成計は家にあるもの、という設定を利用して、宣伝広告っぽくならないように、少しラフな感じでツイートしました。

反響

「いやだ」「体重計に乗るのが恐い」と思った通りの反応がありつつ、「はかってみました」「乗ってみたけど●キロ増えていました」などのコメントも多数あり、測定を意識してもらうこと、行動に起こしてもらうことができたのでよかったと思います。定量的にはインプレッション数が多く反響もあったと考えます。セガさんの公式アカウントでも「すごく⋯増えています⋯」と正直にコメントいただいてありがたかったです。

    その他

    こちらも「体重計に乗ってほしい」という思いが根本にあってのツイートです。夏⇒怪談⇒幽霊⇒何か部屋にいる⇒何かいるなら体重が増えたのも幽霊のせいにしてしまえ⋯⋯という連想が思い浮かんだ瞬間にツイートしました。反響があった理由としては、なんとなく言っていることが理解できるし、「それタニタが言っていいの?」という意外性があったからだと思います。自社や自社商品の個性を理解しつつ、どのようにかみ砕いてどう転がすかを考えるのを癖にするようにしています。

    発信で気をつけている点は?

    スタンスとしてはタニタと関連性のあることが1ミリでもあればいいと考えてツイートをしています。タニタのミッションである様々な角度から健康価値を創造することを体現したいという思いがあり、その1ミリのきっかけから「健康創造」につながるような行動を促すようにしています。ツイートするときに気をつけていることは、ネガティブなことは言わないこと。他部門との連携としては、広報部門がオウンドメディアによる発信をタイミングよくリリースしてくれているのでそのサポートをしています。

タニタ
@TANITAofficial

DATA
アカウント運営担当部門(部署) ブランド統合本部 新事業企画推進部
投稿しているメンバーの人数 1人
開設年 2011年1月
開設アカウント Twitter・Facebook・Instagram・YouTube・LINE

おうちで旅気分を味わえる 8種類のぬりえを提供

同社キャラクター「近ちゃん」のぬりえを計8種類用意。募集は同社公式TwitterとInstagramで行った。

狙いと反響

緊急事態宣言下の5月から、おうちで旅気分を感じて頂く企画「おウチde旅しよっ!」の1枠としてぬりえキャンペーンを行いました。社員の作品を掲載したり、締め切り間際にはカウントダウンでお知らせをしたことで段々と興味をもって頂くことができました。当初は、お子さま向けの企画でしたが、親子での投稿や他の企業アカウントからも参加があり、クオリティの高い作品が多く集まりました。

KNT-CTウエブトラベル
@KNT_jp

DATA
アカウント運営担当部門(部署) コンテンツマーケティング部 兼 販売促進部
投稿しているメンバーの人数 5~10人
開設年 2009年
開設アカウント Twitter・Instagram

避難所の環境改善に共感を ハッシュタグで拡散

アダストリアや貝印、ルルルンなどの協力のもと、避難所に日用品を届けるプロジェクトを展開。Twitter上で告知した。

狙いと反響

2020年7月九州豪雨への支援活動の開始を決めた7月10日時点で、多くの方が避難所生活を強いられている状況でした。WOTAでは2016年の熊本地震以降、約20カ所の避難所で「WOTA BOX」を用いた入浴支援を行ってきました。今回も「避難所でも日常通りの快適な避難生活を」という趣旨に共感いただいた企業さまと共に、「#避難生活に快適を」というメッセージを掲げた被災地支援を行いました。

WOTA
@wotacorp

DATA
アカウント運営担当部門(部署) WOTA PRチーム
投稿しているメンバーの人数 1~2人
開設年 2018年
開設アカウント Twitter・Facebook

商品の「つくる」以外の面白さを休校中の子どもたちへ

2020年4月10日、同社商品の接着剤を水に浮かべると動き続けるという動画をアップ。

狙い

接着剤の「つくる」以外の面白さを知ってもらいたいと思い投稿しました。学校が一斉休校になり、子どもたちが家にいることを与儀なくされている時でした。親子でできる工作の提案などをしてきましたが、ただの工作道具としてでなく、接着剤の根幹である「化学」に興味を持ってもらいたいと考えました。水に垂らすと動くという動画の面白さ、投稿のもつ「軽いテイスト」を損なわないよう、「休校」や「外出自粛」などネガティブな印象につながりがちな言葉を使わないよう心掛けました。

反響

5300件超えのリツイート。その内4件のリプライ、118件の引用リツイートを獲得するなど大きな反響がありました。子どもを持つ保護者の方以外にも、多くの方から「おもしろい」「やってみたい」「子どものころやった!」などのポジティブな反応をたくさんいただきました。

    その他

    2019年10月、宣伝カー「セメダイン号」の白黒写真を投稿したところ、ものづくりムーブメントが発生しました。これまでにレゴ化、3D、チョロQなど数々の作品が生まれています。投稿を機に自然にコラボレーションが生まれたTwitterならではのコミュニケーションです。

    発信で気をつけている点は?

    「フォロワーファースト」を心掛け、「誰かを傷つける内容でないこと」に配慮しています。社会的出来事は様々な思想・意見が飛び交うため、投稿内容に担当者の思想が反映されないよう、あくまで誰かの役に立つ「接着剤」に関する投稿ができる場合のみ発信を行います。基本的にはガイドラインに則る形で担当者に一任されますが、内容によっては事前に上長に確認をする場合もあります。

セメダイン
@cemedinecoltd

DATA
アカウント運営担当部門(部署) 広報チーム推進部
投稿しているメンバーの人数 1人
開設年 2011年
開設アカウント Twitter・Facebook・Instagram・YouTube
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