SDGsはコーポレートブランドの確立に欠かせない共通言語。広報担当者が社内外に向けて発信するためのヒントを探ります。
6月22日、サスティナビリティ方針を発表したポーラ。2029年に創業から100周年を迎えるにあたり、同年までのSDGs目標を定めた他、既存活動をSDGsに紐づけ。さらに、育児取得率を男女共に100%の取得を目指すなども新たに盛り込んだ。この機に、同社がこれまで行ってきた社会貢献活動とその背景を聞いた。
代表的な活動のひとつが1937年、開業間もなく創設された「ポーラレディ(現:ビューティーディレクター)」だ。同社製品を販売する女性たちを意味し、今や全都道府県に約4万1000人いる(2019年12月末時点)。特徴は直接雇用ではなく、個人事業主として契約している点だ。今ほど女性の社会進出が進んでいなかった昭和初期から、女性に自由な働き方を提供してきた。「女性の雇用機会の拡大は、女性、人の可能性を広げるという現在のポーラの考え方の礎になっています」、同社経営企画部の佐藤幸子氏は語る。
また、ブランド運営にSDGs視点を盛り込んだのも特徴だ。その好事例が...
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