PR会社などで活躍する若手・中堅のPRパーソンが現場の仕事やPRの未来像を語ります。
DATA | |
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創業 | 2014年 |
代表者 | 大堀 航、大堀 海 |
沿革 | ストーリーテリング・サービスの企画・開発からスタートし、大手企業の人事・広報を中心にプロダクト導入を推進。2020年6年にプロダクト名を「talentbook」にリニューアル。 |
約1300人が参加したPRのカンファレンス「PR3.0 Conference」の開催や、約4億2000万円の資金調達といった数々のトピックスを世に打ち出し、存在感を示している会社がある。それがPR Tableだ。メディアリレーションズといった、いわゆる従前のオーソドックスなPR業はサービスとして提供していない。その代わりに展開しているのが、独自のプラットフォーム「talentbook」である。これは企業で活躍する社員が自身のストーリーやノウハウをコンテンツ化し、社内外に公開できるというものだ。
同社はこのサービスを「新時代の社員名鑑」と呼び、「talentbook」で発信したコンテンツを通して、企業と社会の関係構築、いわゆるパブリックリレーションズを後押しする。
アカウントエグゼクティブの古賀圭一郎氏は、前職で社内報制作事業に従事していた。「それまでは社内報というメディアそのものに向き合っていましたが、転職活動を機に、より自分の仕事を俯瞰して見ると、社内報の延長線上にパブリックリレーションズがあることに改めて気づきました」。インターナルコミュニケーションを拡張させ、企業のブランディングにつなげるという「talentbook」は、「オープンな社内報」という側面もある。制作の現場にいた古賀氏にとって、PR Tableが更なる飛躍の場となった。
「talentbook」では基本的に企業側がライティングする。社長や役員ではなく、企業で働く人(タレント)にスポットを当てるのであれば、その人の口で語ることが何よりのコンテンツの説得力となるからだ。加えて“書く”という行為を通して、社員自身が会社へのエンゲージメントを高めるきっかけになる。古賀氏曰くそれは「会社と愛を育んでいくこと」につながる。
「talentbook」への掲載を希望する企業に販売し、導入促進を担うのが古賀氏の役割だ。新規の企業とは、まず目的設定から始める。「何のためにtalentbookを導入するのか」「社内でどういう人をタレントと定義するのか」。これらを固めた上で、コンテンツ制作のサポートに入り、公開後も定量的、定性的な効果分析まで行う。
「分析を通して次にどのようなコンテンツをつくるのかを共に考え続ける、終わりのない仕事をしています。新たなタレントの発掘とコンテンツを通した賞賛が、企業全体のパフォーマンスの向上に寄与できていると感じています」。古賀氏の担当企業のなかには数万人を超える社員を抱える大企業もある。「労働人口が減っていくなかで、企業の離職問題や新規採用の難航はこれからの未来に十分起こりうる問題です。だからこそ、自社のタレントを埋もれさせないことが重要になってくると思います」。
「個の時代」といわれて久しい今、社員は誰でもSNSで情報発信できるようになった。しかし「talentbook」という会社公認のツールとして活用することで、その情報発信がPRにつながる。「オープンな情報発信はあらゆるステークホルダーとの関係構築の第一歩となるはずです」と、古賀氏も期待を込めて話した。
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株式会社PR Table
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