名画から最新作まで、映画に数多く登場する広報・メディアの仕事。1本の作品から、気になるセリフと名シーンをピックアップします。
「考えたんですが、3台のフォードが1列に並んでフィニッシュラインを越えるというのはいかがでしょうか?」
I was thinking wouldn't it be great if all three Ford cars crossing the line, all at the same time.
イラスト/ミツミマリ
今月の1本『フォードvsフェラーリ』 |
公開年 |
2019年 |
製作国 |
アメリカ |
監督 |
ジェームズ・マンゴールド |
出演 |
マット・デイモン、クリスチャン・ベール、ジョン・バーンサル、カトリーナ・バルフ、トレイシー・レッツ、ジョシュ・ルーカス |
STORY
1966年のル・マン24時間耐久レースで絶対王者フェラーリに挑んだフォード社の人々を、実話をもとに描いた作品。元レーサーのキャロル・シェルビーは、フェラーリ社に勝つため、新しい車の開発と優秀なドライバーの獲得を必要としていた。シェルビーは、破天荒なイギリス人レーサーのケン・マイルズに目をつけ、一部上層部からの反発を受けながらもマイルズをチームに引き入れる。限られた資金と時間の中、2人は力を合わせて数々の困難を乗り越えていく。
「広報のためにここまでやるか?」と脱帽するほどの物語だ。しかも実話。広報の残酷さを肌で感じる映画である。舞台は自動車耐久レースの最高峰「ル・マン24時間耐久レース」。1966年の伝説のレースが舞台となっている。
その伝説のレースから遡ること3年前の...
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