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自社製品への強い自信が毅然とした広報姿勢につながる

フマキラー

新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、家庭用除菌剤のウイルス効果の是非が口コミやメディアで取りざたされるように。「アルコール濃度が高い方が、効果がある?」「低いと効果がない?」など……。こうした問いに対し、フマキラーはひとつの「見解」を発表。注目を集めている。

フマキラーが提供するウイルス・菌対策商品。

殺虫剤や園芸用品などの開発・提供を行うフマキラー。同社マーケティング部長の戸村彰氏によると、同社のアルコール除菌類は20年以上の歴史を誇り、その間、安全で、かつ高い除菌効果を持つ製品の開発に日夜努めてきたという。

そして、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が日本でも猛威を振るい始めた2月上旬。消費者の多くが予防の一環として、マスクの着用や手洗い・うがいを徹底する中、ひとつの疑問が生じ始めた。「家庭用除菌剤はウイルスに効果があるのだろうか」と。

「濃度=除菌効果」というウワサ

一方、フマキラーも世界各国の感染状況を鑑み、その効果検証のために外部機関に試験を依頼していた。まずは新型コロナウイルス感染症と同じ構造を持つネコ腸コロナウイルスで検証し、その効果が実証された。2月28日にはその旨を公式サイトで発表している(その後、新型コロナウイルスでも実験を行い、同社製品のウイルスに対する除菌効果が証明されている。4月24日、5月7日に発表)。

しかし、2月の1カ月間で消費者間の口コミ他、テレビ局などのマスメディアもこの問題を取り上げ、「アルコール濃度が高い方が、除菌効果が高い」「家庭用は、濃度が50%程度のものが多く、現時点でコロナへの効果が科学的に証明されていない」などと発言。あたかも「アルコール濃度の低い除菌剤=除菌効果が薄いのでは」という説がひとり歩きし始めた。

そこで3月9日、同社は...

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