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地域メディアの現場から

ものづくり王国の魅力を全国へ 工場に潜む知恵やドラマに光を当てる

テレビ愛知『工場へ行こう PARTⅡ AMAZING FACTORY』

ローカルで人気のテレビ番組や地元情報をきめ細かく伝える新聞・雑誌の編集方針や人気の秘密、つくり手の考え方を紹介します。

    テレビ愛知の『工場へ行こう PARTⅡ AMAZING FACTORY』
    放送日 毎月第1土曜日14時50分~16時
    放送開始 2016年4月
    放送エリア 東海3県(愛知、岐阜、三重)
    出演者 平泉成(ナレーション)、坂口陽香(ナレーター)
    スタッフ数 プロデューサー1人、ディレクター1人など

    反響の大きかった回

    「クルマの王者!日本一売れる"軽"の秘密!ホンダ鈴鹿製作所」(2019年1月12日)
    ホンダの軽自動車「N-BOX」が日本一売れている理由を、ものづくりの現場から探った。燃費を向上させる工夫や、子どもを持つ女性の願いを叶えるための開発秘話を紹介した。

    「スガキヤ巨大工場!全部見せます70分SP 寿がきや食品」(2019年8月3日)
    愛知県民のソウルフードと言われている「スガキヤラーメン」の人気の秘密を取材。愛知県豊明市の工場で、テレビ初公開となる工程の撮影に成功。地元ならではの特集で反響が大きかった。

    「緊急出動!命を救う"スーパー乗り物"SP」(2017年12月23日)
    当時、ドクターヘリをテーマにしたドラマがヒットしていたため特集化。ドクターヘリを生産する川崎重工・岐阜工場に密着した。医療機関にも協力を得て、出動要請がかかったヘリに乗り込み救出の様子まで収録した。

テレビ愛知の『工場へ行こう PARTⅡ AMAZING FACTORY』は毎月第1土曜日の14時50分から放送中の情報バラエティ番組だ。東海地方を中心とした地域(愛知県・岐阜県・三重県・静岡県・滋賀県・長野県)にある工場に密着取材し、ものづくりの魅力を伝えている。

前身は2012年11月に開始した『工場へ行こう!~ヒット商品誕生物語~』。2016年4月にリニューアルし、放送時間を30分から1時間に拡大した。工場内部の映像だけでなく、製品誕生の裏側を描いた再現ドラマを加えるなど内容をパワーアップさせた。

身近なヒット商品から宇宙ロケットに至るまで幅広い製品の工場延べ120社以上に密着してきた。

取材のヒントは生活の中に

番組リニューアルの契機は、2016年5月に三重県志摩市で開催された「伊勢志摩サミット」だった。

東海地方に広がる中京工業地帯は、機械工業をはじめとする様々な産業の集積地だ。4月にプロデューサーの藤城辰也氏と交代した前任の林雪彦氏は、「東海・中部地方はものづくり王国。ものづくりに込められた知恵や工夫を世界中に発信するチャンスだと捉えました」と語る。

番組で取り上げる企業は、原則当該地域に工場か本社のあるところを取り上げているが、特番では日本全国や海外の工場も取材対象になる。

番組ではこれまでにもあらゆる工場を取り上げてきたが、次なる「工場探し」は日々の生活の中でも行っているという。林氏は「街を歩いたり車を運転したりしているときに浮かんだ『そういえばあの信号機やこのハンドルはどこでつくっているんだろう』という素朴な疑問が、工場探しに結び付きます」と語る。視界に入るすべてのものが、工場を探すためのヒントになっている。

報道の視点から話題性のある製品を取り上げることも多い。例えば...

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