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社内報のつくり方

各自がSDGs達成を宣言 数字を活用し納得を得る特集

住友林業

インターナルコミュニケーションを活性化させ、事業の成長を後押しする役割を担う社内報。今回は住友林業のグループ報制作の裏側に迫ります。

住友林業『樹海』

住友林業のグループ報『樹海』は、情報共有のツールとして経営の意図を伝え、かつ社員の声を経営に反映させるメディアとして刊行する。

2020年冬号特集はグループのSDGs活動。事業活動を通じ、いかにSDGsを達成するか、2021年度に向けた全社目標数字につき、持続可能な木材取扱量を89%から100%に、自生種販売45万本から50万本に伸ばすなどと示した。会社が掲げる目標とあわせ、「環境機器搭載により停電時にどれくらい電気が使えるかなど提案したい」と宣言する住宅・建築事業本部社員なども登場した。

グループ報を制作する同社コーポレート・コミュニケーション部の担当者は「数字を用いた表現は皆に納得してもらいやすいようなので、特集ではよく使用します」と語る。

グループ各企業社員の働きぶりを1日のタイムスケジュールと共に描くのが「密着Times」。2019年夏号では介護付有料老人ホームを運営するスミリンケアライフで働く介護士の日常を扱った。11時昼食介助、13時に入浴サポートを経て、自身は15時に愛妻弁当による遅い昼食を取る奮闘ぶり。同コーナーでは取引先や顧客との写真が載る場合もある。「なので、事前に撮影場面も打ち合わせして先様に許可を取ります」と担当者。

グループ各社の仕事場をクローズアップするのが「現場最前線!」。2019年秋号では、障がいのある方に働きやすい現場を提供するスミリンウッドピースを扱った。住友林業発祥の地、愛媛県新居浜市で木工製品製作などの事業を行う。同社人事部からスミリンウッドピースに移った取締役部長(当時)の「一人ひとりの体調面などを考慮しつつ働きやすい環境整備に努めたい」との決意を紹介した。

「一期一会」は社外の著名人に対し、会ってみたい社員がインタビューするコーナー。2019年秋号では...

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