自前の情報発信拠点として多くの企業・団体が注目するオウンドメディア。戦略の立て方や効果測定の方法、制作のコツを探ります。
DATA | |
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URL | https://baby.mikihouse.co.jp/ |
開設 | 2013年9月 |
所属部署(うち担当者数) | 営業企画部(2人) |
編集長 | 高坂一子氏 |
コンセプト | 子育て中の親に寄り添う、ちょっと背中を押すサイト |
編集体制 | 社内メンバーと外部の編集者、プロデューサー、広告会社、システム担当、SEO担当で構成。ほぼすべてのメンバーが子育て中。 |
更新頻度 | 週1回。企画会議の定例会を月1回行っている。 |
子ども服・ベビー服・ベビー用品ブランドのミキハウスは、2013年に妊娠・出産や子育てに関する情報を発信する「出産準備サイト」を立ち上げた。
産後のつらい経験がきっかけ
このサイトの立ち上げに当たっては、営業企画部マネージャー・高坂一子氏の子育て体験が大きなきっかけとなっている。25年前に出産した際、優秀な母親であろうとするあまり、産後うつのようになってしまったのだ。
高坂氏は「出産自体は助産師さんから『100点満点!』と褒められるくらいスムーズだったのですが、育児はそんなにうまく行かなくて。疲弊して表情が暗くなりました」と振り返る。幸せな毎日のはずが、思い通りにいかないことにイライラし、なんて自分はダメなんだろうと思い詰める日々。そんなとき助けになる情報があれば、同じ境遇の親たちの助けになると考えた。
テストサイトで検索流入に変化
また、2008年ごろから検討していたブランドのポジショニング拡大もきっかけのひとつだ。それまでは2~6歳くらいの子ども向け商品を中心に販売していたが、妊娠・出産時から情報を提供し、6歳くらいまでの子どもをカバーするブランドへと商品の幅を広げ、マタニティへのアプローチを強めることになった。
そこで高坂氏は、企業サイトに商品・ブランドに関するコンテンツだけでなく「先輩ママの声」を集めた情報を掲載。ウェブマガジンの配信を始めた。
このサイトへのアクセスログを調査した結果...