ローカルで人気のテレビ番組や地元情報をきめ細かく伝える新聞・雑誌の編集方針や人気の秘密、つくり手の考え方を紹介します。
西日本新聞社『ファンファン福岡』 | |
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開設 | 2013年11月 |
体制 | 社内編集部は統括ディレクター、チーフエディター、チーフデザイナー、ライター2人、デザイナー2人のほか営業担当。外部スタッフとも企画を進める。 |
反響の大きかった特集
福岡のG20を探せ(2019年6月6日公開)
同年6月8日、9日に開かれた「G20福岡財務相・中央銀行総裁会議」に合わせ、参加国20カ国のグルメを味わえる20店舗を取材した。1回の特集で20店舗も掲載することはまれで、読者から高い反響を得た。
今、入れるべき福岡発神アプリ6選(2019年4月11日公開)
福岡市内にスマートフォン向けアプリの開発運営会社が多くあるという点に着目し、家事効率化や子どもの教育、趣味などで役に立つアプリを紹介。ラジオ局やテレビ局から、記事をもとに追加取材したいという申し出があるなど、多方面で話題となった。
福岡でも取り入れる店が増加中!「サブスクリプション(定額制)」サービス(2019年10月17日公開)
音楽配信以外にも広がりを見せている定額制サービスについていち早く注目。飲食店やワークスペースなどを取り上げたところ、普段はアンケート回答が少ない男性読者から、多くの感想が寄せられた。
福岡の魅力を地元だけでなく県外や全国にも届けようと、2013年11月に誕生したウェブメディア「ファンファン福岡」(西日本新聞社)。20~40代の女性を中心に、生活情報や街の話題を届けている。月間平均PV数は約230万。LINEやYahoo!ニュース、SmartNewsなどのプラットフォームからの流入が多く、LINEの「友だち」数は約24.5万人にのぼる。2019年12月に全面リニューアルしたばかりで、特に若年層のニーズに対応するため、スマートフォンで読みやすいようにUXを改善した。
2016年4月から、フリーペーパーもスタート。現在は毎週金曜日に約34万5000部を発行し、ポスティングなどで配布している。福岡市地下鉄の沿線情報を掲載する『Subクリップ』も合体しているため、地下鉄の全駅にも1万3000部が設置されている。
グルメの街、福岡の最新情報
九州地方最大の都市であり、グルメの街としても名高い福岡都市圏。チーフエディターの中村益子氏によると、ターゲットが若い女性ということもあり、スイーツやカフェ、パン情報は人気のある定番企画だ。「福岡には飲食店がたくさんあるので、できるだけ新しい情報をお届けしています」と話す。
社内の編集部員(制作担当)は中村氏を含め6人。毎週、フリーペーパーの発行に合わせて企画する特集のテーマは、編集部内や社外スタッフとのブレーンストーミング、読者から寄せられたアンケートなどを参考に決めている。「編集部のスタッフとは最近のブームや興味関心ごとについて日ごろからよく情報交換しています。季節感や今どき感を意識した特集は、読者からの反響も高いです」と中村氏。
例えば、2019年10月17日公開の特集「福岡でも取り入れる店が増加中!『サブスクリプション(定額制)』サービス」では...