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社内報のつくり方

川崎重工業のグループ報『かわさき』制作の裏側

川崎重工業

インターナルコミュニケーションを活性化させ、事業の成長を後押しする役割を担う社内報。今回は川崎重工業のグループ報制作の裏側に迫ります。

川崎重工業『かわさき』

川崎重工業のグループ報『かわさき』は、コーポレートメッセージの「カワる、サキへ。」を体現し、業務変革や意識改革のメッセージを組織目標、事業活動の紹介を通じて伝える。

2019年9月号では中期経営計画にも掲げる収益力向上を実現すべく、キャッシュ・フローに関する特集を組んだ。冒頭ではマンガ形式で“「事業で得られたお金」マイナス「設備投資に使ったお金」イコール「手元に残ったお金」”、すなわち「フリー・キャッシュ・フロー」だと平易に解説。キャッシュ・フローをよくするため、営業なら「入金条件の改善」、開発・設計なら「開発リードタイムの短縮」など、各職場でできることを提示した。

マンガは登場人物同士の会話で進行するため、当初のシナリオでは、業務を説明するセリフがどうしても長くなりすぎた。しかし、「キャッシュ・フロー担当の財務部門と何回もやり取りを行うことで、簡潔かつ分かりやすい表現に仕上がりました」とグループ報を制作するコーポレートコミュニケーション部プロモーション課の延智潤氏は語る。読者からも「本来とっつきにくいテーマだが読もうという気になった」との声が寄せられた。

グループ従業員を紹介する「イキイキ☆カワサキパーソン」では社内の制度を利用して休職し、海外に転勤する配偶者に3年間帯同して復帰した女性社員や、折り紙飛行機の世界大会で1位を獲得した産業医など多彩な人財が登場する。

2019年11月号では、社外のAIプログラミングコンテストで優勝したロボット技術開発部の社員を取り上げた。「当初はAIもプログラミングもまったく知識がなかったので大変だった」などと苦労を述べた。彼が笑顔を浮かべる写真の横には、「『AIが分かるメカ屋さん』を目指します!」との大きな吹き出しが。「アイキャッチになるよう、取材の中で目立つ言葉を取り上げます」と延氏...

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