「取材する側」の変化で問われる 広報の役割と社会的責任
本調査開始以来、不動の1位はやはり「メディアリレーションズ」。記者の人員減やデジタルシフトなどの変化も注視しておきたい。
広報の仕事 課題と戦略 2020
前回調査(4位)と比較して、ランキングの順位がアップしたのが企業ブランディング。SDGsへの関心度も11.0ポイント増となるなど、広報の課題と捉える企業が増えてきた。
広報とコーポレートブランドの結びつきについては、本誌でも繰り返し報じてきたとおり。担当者の間ではその重要性が理解されているが、経営サイドでの理解が追いついていないという悩みが多く聞かれた。ブランド先進企業の取り組みなどを参考に、社内理解を深めていきたいところだ。
直接的な売上に寄与しないことに、ヒト、モノ、カネを投じる風土がまったくない。その点の理解を、会社にどのように働きかけたらいいのか途方に暮れている(電機・精密機器)
どの情報を発信するか取捨選択し優先順位がつけられていないところが課題。そもそもどういう企業になりたいのか・見られたいのか、方針が決まっていない(広告・メディア・報道機関)
テレビや新聞への露出など通常の広報活動に加え、地方自治体や警察とのコラボレーションを実施するなど、CSR活動を積極的に実施(IT・情報通信) …