ブライトコーブは2019年3月に「インターナルコミュニケーション研究会」を立ち上げた。11月27日に行われたセミナーでは研究会の成果や事例の紹介、また社内コミュニケーションにおける動画活用について解説した。
オンライン動画配信プラットフォームを提供するブライトコーブは11月27日、「社員のモチベーションを上げ、行動を変える!動画×インターナルコミュニケーション」と題したセミナーを開催した。
当日はブライトコーブ Business Development Managerの大野耕平氏が登壇し、インターナルコミュニケーションで動画が注目される理由と活用方法などを解説した。
「動画はデスクレスや多拠点化が進む中で遠方の社員にも情報を正確に分かりやすく伝え、共感し、行動につなげてもらうツールとして言語情報を圧倒する効果があります」と大野氏。
またサーバーへの負荷やセキュリティ面での懸念から、社内で動画の導入について承認が得られない例が多いことに言及。「情報システム部の不安要素を解消し、一緒に社内承認に動いてもらうことが大切」と説明した。
エンゲージメント向上に寄与
後半では、「インターナルコミュニケーション研究会」の参加メンバーでもある資生堂 グローバル広報インターナルコミュニケーショングループの丸山鉄臣氏とストライプインターナショナル パブリックリレーションズ本部 広報部の清水野恵美氏が登壇し、各社の事例を紹介。継続のコツや社内からの反響について解説した。
資生堂では2019年に企業使命「BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD(ビューティーイノベーションでよりよい世界を)」を新しく掲げた。社内で浸透させ、日ごろの業務内で行動、習慣化させる手法のひとつとして、グローバル統一のイントラネット「WITH」内で動画の活用に力を入れている。
「テキストと写真だけの記事に比べ、動画がある記事の方が表現の幅が広がり、よりエモーショナルに訴求することで社員の心に響くコミュニケーションが可能です。動画コンテンツによってイントラを通じたエンゲージメント増にもつながっています」と丸山氏。
さらにはライブ配信によって、よりスピーディーな情報共有も強化している。企業使命の実現を目指し、全世界の社員参加型で実施した「BEAUTY INNOVATIONS CONTEST」ではイベントの模様をグローバルでライブ配信し、社員のエンゲージメントを高めた。ほかにもビューティートップスペシャリストによるスキルの共有、リアルタイムで質問コーナーを設けるなど、動画やライブ配信などを活用。グローバルでの一体感を高め、「One Shiseido」マインドを醸成している。
ストライプインターナショナルでは2012年から動画版社内報「ストライプTV」を制作、週に1回配信している。10分弱の本格的なバラエティ番組のような構成で、2018年は「経団連推薦社内報」映像部門 特別賞を受賞するなど社外からの評価も高い。事業紹介やトップメッセージ、接客術、キャリア形成に関するコンテンツなどがあり、制作会社と連携しながら企画を進めている。
「動画を活用することでスキル向上や働くモチベーションアップにつながる。社員のネガティブな意見や意識、行動を変えることもできる」と清水野氏は説明した。
最後に大野氏は「経営陣と社員が実際にコミュニケーションをとれる場をつくることが一番重要だが、時間や距離的な面で難しい場合も多い。コミュニケーションを効率化する手段として動画を上手く利用していただければ」と締めくくった。

ブライトコーブ
大野耕平氏

資生堂
丸山鉄臣氏

ストライプインターナショナル
清水野恵美氏
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